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台湾名物"しじみの醤油漬け"をスパイシーに!

台湾名物"しじみの醤油漬け"をスパイシーに!

台湾の智慧に学ぶ「しじみおつまみ」第二弾は“しじみの醤油漬け”を大人味へと進化させた“スパイシー醤油のしじみ漬け”。スパイシーな香りが、どんな酒にもぴったり寄り添います。

加熱したしじみ漬けは濃厚極うま。

“醤油のしじみ漬け”の別バージョンとして、後藤ウィニーさんが教えてくれたのは“スパイシー醤油のしじみ漬け”。
八角、シナモン、花椒(ホアジャオ)が香る醤油に、冷凍しじみを漬け込み、食べる直前にさっと火を通す。貝の旨味が凝縮した、ぴりっと辛味がきいたおいしさはまた格別だ。

八角、シナモンステック、花椒はお茶用パックにまとめて使います。
八角、シナモンステック、花椒はお茶用パックにまとめて使います。

特製スパイシー醤油のしじみ漬けのつくり方

材料材料 (4人分)

しじみ500g
醤油100ml
砂糖60g
A
・ 八角2個
・ シナモンスティック4cm
・ 花椒 大さじ1
紹興酒60ml
生姜(薄切り)20g
ラー油適量

1 冷凍しじみをつくる

しじみをボウルに入れて、殻と殻を静かにこすり合わせるようにして、流水で洗う。 バットに洗ったしじみを平らになるように並べる。水1L(分量外)に対して、塩小さじ1(分量外)を加えて、1時間ほど砂抜きをする。 その後、さっと流水で洗って準備完了。 しじみをザルにあけて水気を拭き、ビニール袋に入れて24時間以上冷凍する。

2 香味醤油をつくる

鍋に醤油、砂糖、お茶用パックにまとめたAを一緒に入れて弱火にかけ、3分ほど煮て、冷ましておく。

3 醤油漬けを仕上げる

蓋つきの容器に、冷凍しじみ、2の香味醤油、紹興酒、生姜を入れ、しじみの口が開くまで、常温で3~4時間おき、口が開いたら冷蔵庫にひと晩入れて味をしみ込ませる。

4 火にかける

そのまま食べることもできるが、鍋に3を入れて火にかけ、さっと沸騰したら火を止め、温かいうちに食べるのもおいしい。好みのラー油をかける。

完成
火を通した温かいしじみ漬け。仕上げに加えたラー油がアクセント。しじみのエキスが溶け込んだスパイシーな漬け汁は、冷めても美味。

次回は“しじみのバジル炒め”です!

教えてくれた人

後藤ウィニー

後藤ウィニー

1958年、台湾生まれ。日本人と結婚を機に、来日。日本の食材で台湾料理にチャレンジするうち、Winnie流の料理が評判となり、料理教室などで教えるようになる。著者に『Winnieの台湾キッチン』『Winnieの台湾キッチン。いつものおもてなし』(共に文化出版局)がある。

技あり!dancyuおつまみ
技あり!dancyuおつまみ
A4変型 判( 96 頁)
ISBN: 9784833477208
2018年07月31日発売 / 864円(税込)

文:瀬川 慧 写真:公文美和

瀬川 慧

瀬川 慧 (ライター)

得意分野は料理、ワイン、食文化、旅、歴史など。単行本の企画、編集、執筆に『日本料理 銀座小十』(世界文化社)、『野﨑洋光の野菜料理帳』『里山に生きる「土樂」の食と暮らし』『懐石小室に教わる 一生ものの和のおかず』(家の光協会)、『和食神髄 小室光博』、『「すし」神髄 杉田孝明』(プレジデント社)などがある。