サッカー日本代表の長友佑都選手は、より良いパフォーマンスのためピッチ外でも徹底した生活をしていることでも有名。その長友選手の食生活は、脂質をエネルギー源とした食事法で、ベースはダイエット法として注目の「ロカボ(糖質制限)」と同じだ。
プレジデントムック『dancyuダイエット アスリートは脂で走る!』が好評発売中です。糖質制限をしながらおいしくダイエットができる『dancyuダイエット』。ロングセラーシリーズの最新号では、長友佑都選手の専属シェフである加藤超也さんに、トルコで長友選手に普段からつくっているメニューを教えてもらっています。
なぜ、ダイエットシリーズで長友選手なのか。この加藤シェフの料理が「ロカボ」をベースにしているからです。糖質を控えた食事に、さらにアスリート向けに一般人より脂質をやや多めにした食事こそが、現在の長友選手の体をつくっているファットアダプトと呼ばれる食事法。この食事法に切り替えたことで、持久力と集中力が高まり、筋肉が柔らかくなって筋肉系のケガが減る、など長友選手の体にアスリートとしてのプラスの効果が現れたそう。
もちろん一般人とは条件が変わりますが、普段からスポーツに力を入れている人や家族、また健康を意識したサラリーマンにとっても、ロカボにダイエット以上の効果が期待できるというのは、朗報です。もちろん今までどおり、ダイエット効果も期待できますよ。
加藤シェフの料理は誌面で確認いただくとして、別の記事から「ロカボ」の基準に沿った、夏場に元気を出したいときにお勧めの「スペアリブの梅煮」をご紹介。まだ雨の残るこの時季にも、ぴったりのご馳走です。
濃厚な骨つき豚肉を、梅干しパワーですっきりさわやかな味に仕上げます。梅干しの酸味は味を深めるだけでなく、肉をほろりと柔らかくする効果も。肉好きならば毎日でも食べたくなるダイナミックメニューです。1人分の糖質は1.6g、タンパク質は27.6g。
豚スペアリブ | 600g |
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サラダ油 | 小さじ1 |
生姜 | 小1片 |
赤唐辛子 | 2本 |
梅干し | 4個 |
焼酎 | 大さじ2 |
水 | 1カップ |
醤油 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1/3 |
胡椒 | 少々 |
青梗菜 | 2株 |
豚スペアリブは室温に戻す。生姜は皮をむいて、厚さ3~4mmの輪切りにする。
フライパンにサラダ油を熱してスペアリブを入れ、強めの中火で両面を焼きつける。
生姜、赤唐辛子、梅干しをフライパンに入れて焼酎をふる。水を加えて煮立ってきたら、醤油、塩、胡椒を加える。
青梗菜は縦4等分に切り、塩少々(分量外)を入れた熱湯でゆでて冷水にとって冷まし、水気を絞り、長さ4~5cmに切っておく。スペアリブが煮えたら、器にスペアリブを盛って生姜、赤唐辛子、梅干しをのせ、残りの煮汁に青梗菜を入れてひと煮して添え、残りの煮汁をかける。
シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。糖質制限メニューにも長年携わっており、糖質の制限がないはずのメニューでも、つい計算してしまう。
写真:原ヒデトシ