豚肉をさっぱり、がっつり食べる。
豚肉と発酵調味料。
豚ヒレ肉の味噌漬け焼き 豚ヒレ肉の味噌漬け焼き

豚肉と発酵調味料。

高タンパクでヘルシーな豚ヒレ肉。ある食材を使うだけで、やわらかく仕上げることができます。その答えは「味噌」。手順も驚くほどシンプル。今回は味噌の力を借りて、豚ヒレ肉をドンと1本、料理してみましょう!

味噌パワーで、豚ヒレがしっとり!

豚ヒレ肉は、背骨の内側から左右1本ずつしか取れない稀少部位。
その重さは1頭全体の3%と言われています。肉質はきめ細かく、高タンパク、低脂肪でヘルシー。
いいことずくめの豚ヒレ肉ですが、唯一の難点は熱を加えすぎると硬くなってしまうこと。でも、簡単に豚ヒレをやわらかく調理するワザがあるんです。
味噌だれを揉み込んで、ねかせる。このひと手間だけ。発酵調味料である味噌に含まれるタンパク質分解酵素の働きで、しっとりエレガントな仕上がりに。
肉々しい500gの塊肉も、ぺろりと食べられます!

味噌の力で肉の中までやわらかく、日本酒にも焼酎にも合います!
おかずにはもちろん、酒の肴にも。日本酒にも焼酎にも合います!

豚ヒレ肉の味噌漬け焼き

材料

材料材料 (つくりやすい分量)

豚ヒレ肉400〜500g(ブロック)
味噌だれ
・ 西京味噌大さじ4
・ 酒大さじ1
・ 醤油大さじ1
・ 味醂大さじ1
・ 生姜汁大さじ1/2
しし唐6本
実山椒の水煮適量
大葉適量(細切り)
みょうが適量(細切り)
すだち適宜

1 味噌だれを豚肉にもみ込む

ボウルに西京味噌、酒、醤油、味醂、生姜汁を入れて混ぜ、味噌だれをつくる。豚肉を入れてもみ込む。豚肉を味噌だれごと保存袋に入れ袋の口を閉じる。冷蔵庫で1日でねかせる。焼く1時間ほど前に冷蔵庫から出し、常温に戻す。オーブンは220度に温めておく。

味噌だれを肉に吸わせるようにもみ込む。
味噌だれを肉に吸わせるようにもみ込む。
空気が入らないように袋の口を閉じて、しっかり漬け込む。
空気が入らないように袋の口を閉じて、しっかり漬け込む。

2 オーブンで焼く

オーブンのトレイにオーブンペーパーを敷いて、中央に1を、四隅にしし唐を乗せる。オーブンに入れて20分ほど焼く。

オーブンで焼く
しし唐に焼き色がついたら、先に取り出してOK。

3 盛り付ける

トレイごとオーブンから出して、粗熱が取れたら豚肉を食べやすい大きさに切り分ける。しし唐と一緒に器に盛り付け、実山椒、大葉とみょうがの細切りを合わせたものを添える。

お好みで、すだちを搾って食べてもおいしい。
お好みで、すだちを搾って食べてもおいしい。

教える人

みないきぬこ

みないきぬこ

料理家。女子栄養大学卒業後、枝元なほみ氏のアシスタントを経て、2007年に独立。雑誌やテレビ、広告などで活躍するほか、母校の女子栄養大学で調理実習の講義も受け持ち、料理の「なぜ」「わからない」をわかりやすく教えることが得意。著書に『はじめてのストウブ』(池田書店)、『1日でつくれるおせち』 (主婦の友社)など。

文:星野一樹 写真:鈴木泰介