
12月2日~16日、「dancyu食堂」に期間限定の特別メニュー“ツガルカイセンばらちらし定食”が登場します。1日30食のみ。津軽海峡の旬の魚介類を一挙に味わう絶好の機会をぜひお見逃しなく!
2025年12月は東北新幹線全線開業15周年、2026年3月は北海道新幹線開業10周年を迎える記念すべき年。津軽海峡を挟んで向かい合う青森と函館は、人や文化の往来だけでなく、海の幸の豊かなリレーをも生み出してきた。
寒流と暖流が入り交じるこの海域は、海水温の変化や潮の流れが複雑、かつプランクトンと小魚が豊富な好漁場。速い潮流に鍛えられた魚は身が締まり、適度な脂と強い旨味がのる。両地域の海鮮の質が高い理由の一つは、この“奇跡の海”ともいわれる稀有な自然条件にあるのだ。
青森では、陸奥湾の穏やかな環境を活かしたホタテの養殖が盛んで、厚みのある身とふくよかな甘味が自慢。外洋に面した下北・津軽地域は魚の種類が豊富で、有名な大間のマグロをはじめヤリイカ、カワハギ、メバル、海峡サーモンなどが季節ごとに水揚げされる。
対する函館は、急潮に鍛えられた弾力ある肉質と甘味を湛えたタコやズワイガニ、マス、カレイ、ホテイウオ(ゴッコ)などの産地として知られ、鮮度を活かす流通や調理技術が発達してきた。
これらのおいしさを支えているのは、世代を超えて受け継がれてきた漁師の知恵と技術。潮の読み方、網の仕掛け方、締め方一つで魚の品質がガラリと変わる世界。そのズバ抜けた精度の高さは国内外に広く知られるところである。

「dancyu食堂」を舞台に、これまで幾度となく繰り広げられてきた青森と北海道の海鮮自慢の戦い“ツガルカイセン”。アニバーサリーイヤーにふさわしい今回の特別メニューは青森産のサバとホタテ、北海道産のタコとますこいくらをふんだんに盛り込んだ“ツガルカイセンばらちらし定食”である。
食の世界では“宝石箱”とも称されるばらちらし。海の恵みを宝石のようにちりばめ、目にも舌にも幸せを運ぶ華やぎが魅力だ。
ネタは青森産サバ、ホタテ、北海道函館産のタコ、ますこいくらの4種類。まず注目すべきは、八戸港であがる“青森産サバ”。日本一脂がのった“サバの大トロ”と誉れ高く、別名「銀サバ」とも呼ばれる逸品だ。酢〆にして旨味を凝縮させ、さっぱりとしていながら、脂の旨味が舌でとろける。“青森産ホタテ”は「なめらかで濃厚な甘味があり、ほれぼれするような肉厚さです」と佐藤正光料理長も太鼓判。
北海道函館産のタコはとれたてを現地で浜ゆでし、急速冷凍にかけたもの。鮮度が抜群なのはもちろん、香りが強く、かみしめるたびにミネラル感がじわじわと出てくることに驚くだろう。
彩りに一役買っているのが、近年脚光を浴びている函館産ますこいくら(=マスの卵)。
「気候変動の影響で鮭といくらの漁獲量が減り、価格も高騰しているため、あえてこちらを選びました。粒はやや小さめですが、いくらに勝るとも劣らない旨さです。たっぷり盛ってお出しできるのも嬉しいですね」(佐藤料理長)。

見た目の美しさだけにあらず。味わってみれば、一つ一つの魚介が磨き抜かれた旨さと輝きを放っているのが目にも舌にも伝わるだろう。青森と北海道が互いの健闘を称え合うかのように集結した“ツガルカイセンばらちらし定食”。夢のオールスターを味わいに、ぜひ「dancyu食堂」へお越しください!



2025年12月は東北新幹線全線開業15周年、2026年3月は北海道新幹線開業10周年を迎える記念すべき年。四季折々の旨いものがバリエーション豊かにそろう青森、北海道は食いしん坊にとって絶大な人気を誇るデスティネーション。東北新幹線で東京から新青森まで最速2時間58分。新函館北斗⇔新青森間は、北海道新幹線で最速57分。ますます身近になった新幹線で、極上のおいしい旅に出かけよう!
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)
お問い合わせ窓口:https://www.jreast.co.jp/info/
北海道旅客鉄道株式会社(JR北海道)
お問い合わせ窓口:https://www.jrhokkaido.co.jp/faq/
文:鈴木美和 撮影:海老原俊之