有賀 薫さんの毎日食べたい乾物スープ
お麩が驚きの効果を発揮!"ほうれん草の麩ポタージュ"

お麩が驚きの効果を発揮!"ほうれん草の麩ポタージュ"

ポタージュのなめらかなとろみを麩でつくれるんです!お麩なので、低カロリーな上に、あっさりとしたライトな仕上がりに。旨味と栄養の詰まった乾物を意外な利用法で使いながらつくる、デイリーに役立つスープを有賀 薫さんに教わりました。

“ほうれん草の麩ポタージュ”のつくり方

玉ねぎとにんにくをたっぷり使って味のベースにすることで、ブイヨンや生クリームを使わずとも奥行きのある濃厚な味わいに。しかも後口は、軽やかで心地いい。クルトンの代わりにトーストした麩が軽やかさをさらに演出。

材料材料 (2人分)

ほうれん草1束
玉ねぎ1/2個(中)
にんにく1片
こまち麩16個(14g)
バター15g
牛乳100ml
適量

1下ごしらえ

ほうれん草はざく切りにしてやわらかめにゆでる。水にとり、すぐにザルにあげ水気を絞っておく。玉ねぎとにんにくはみじん切りにする。麩は8個を水に入れもどし、残りはオーブントースターで焼き目がつくまで軽く焼く。

2玉ねぎを炒める

鍋に玉ねぎとにんにくをバターで色づかないようにじっくりと炒める。透明感が出てきたらほうれん草を加えてさっと炒め合わせ、水200mlを加えて3分ほど煮る。

玉ねぎを炒める

3撹拌する

火からおろし、水気を絞った麩と塩小さじ1/2を加えて、ミキサーまたはフードプロセッサーにかけて攪拌し、なめらかなペースト状にする。

撹拌する

4仕上げ

鍋に戻し、弱火にかけて牛乳を少しずつ加え、好みのとろみにのばす。塩で味をととのえて器に盛り、トーストした麩をクルトン代わりにのせる。

仕上げ
完成

教える人

有賀 薫 料理研究家

有賀 薫 料理研究家

2011年より毎日SNSでスープのある生活を発信。スープから始まるライフスタイルを提案している。実験イベント“スープ・ラボ”はじめ、スープをテーマにしたイベントを多数主催。2020年『朝10分でできる スープ弁当』(マガジンハウス)が第7回料理レシピ本大賞料理部門入賞。最新刊は『スープ・レッスン2』(プレジデント社)。

※この記事の内容は、『技あり!dancyuスープ』に掲載したものです。

技あり!dancyuスープ
技あり!dancyuスープ
A4変型判(112頁)
2020年12月18日発売 / 880円(税込)

文:神吉佳奈子 撮影:鈴木泰介

神吉 佳奈子

神吉 佳奈子 (編集者)

1969年、酒どころ広島で生まれる。出版社を渡り歩き、家庭菜園雑誌や食雑誌、料理本の編集に携わる。2018年5月まで、100人の高校生と名人をつなぐ「聞き書き甲子園」の事務局に所属。食と農の手仕事を伝えるべく、フィールドワークを続けている。