ポタージュのなめらかなとろみを麩でつくれるんです!お麩なので、低カロリーな上に、あっさりとしたライトな仕上がりに。旨味と栄養の詰まった乾物を意外な利用法で使いながらつくる、デイリーに役立つスープを有賀 薫さんに教わりました。
玉ねぎとにんにくをたっぷり使って味のベースにすることで、ブイヨンや生クリームを使わずとも奥行きのある濃厚な味わいに。しかも後口は、軽やかで心地いい。クルトンの代わりにトーストした麩が軽やかさをさらに演出。
ほうれん草 | 1束 |
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玉ねぎ | 1/2個(中) |
にんにく | 1片 |
こまち麩 | 16個(14g) |
バター | 15g |
牛乳 | 100ml |
塩 | 適量 |
ほうれん草はざく切りにしてやわらかめにゆでる。水にとり、すぐにザルにあげ水気を絞っておく。玉ねぎとにんにくはみじん切りにする。麩は8個を水に入れもどし、残りはオーブントースターで焼き目がつくまで軽く焼く。
鍋に玉ねぎとにんにくをバターで色づかないようにじっくりと炒める。透明感が出てきたらほうれん草を加えてさっと炒め合わせ、水200mlを加えて3分ほど煮る。
火からおろし、水気を絞った麩と塩小さじ1/2を加えて、ミキサーまたはフードプロセッサーにかけて攪拌し、なめらかなペースト状にする。
鍋に戻し、弱火にかけて牛乳を少しずつ加え、好みのとろみにのばす。塩で味をととのえて器に盛り、トーストした麩をクルトン代わりにのせる。
2011年より毎日SNSでスープのある生活を発信。スープから始まるライフスタイルを提案している。実験イベント“スープ・ラボ”はじめ、スープをテーマにしたイベントを多数主催。2020年『朝10分でできる スープ弁当』(マガジンハウス)が第7回料理レシピ本大賞料理部門入賞。最新刊は『スープ・レッスン2』(プレジデント社)。
※この記事の内容は、『技あり!dancyuスープ』に掲載したものです。
文:神吉佳奈子 撮影:鈴木泰介