人形町の路地にひっそりと佇む鉄板焼きの店で、鉄板焼きの常識を超える(?)多彩な料理の締めは、悶絶ごはんでした……。
鉄板焼きといえば、エビやアワビ、肉を鉄板で焼いて…といったパターンが一般的ですが、「オ パッキャラマード」は異なります。前菜にイクラを添えたミニリゾットや子持ち昆布を焼いたもの、パリッと香ばしく焼いた穴子、ミニハンバーグやミニお好み焼き、ミニロールキャベツが出たりと、その時々の季節の食材と鉄板を駆使した楽しい皿が続々登場します。
そしてメインは黒毛和牛のせいろ蒸し。黒毛和牛を蒸籠に入れて蒸すのですが、鉄板に置いた蒸籠の下にディスペンサーでシュッと水を差すと、鉄板の熱で水がジュワッと蒸発して、肉を蒸すことができるという鉄板技なのです。ほんのり赤身が残る牛肉は香り高く、旨味がじわりと広がります。ここにトリュフ入りの黄身ソースがさっとかかってさらに香りと旨味が昇華します。官能的な美味しさ。
さらに、ご飯の上に牛肉をのせ、山わさびを添えた“黒毛和牛のせいろ蒸しごはん”は悶絶するくらい旨い!胃も心も大満足なのでした。
(といいつつ、その後さらにミニカレーも頂きました……)
写真・文:植野広生