限られた時間でサッと呑めて、おいしいカレーが食べられる店を探す松尾貴史さん。すると味はもちろん内装もハイセンスで、居心地の良い店を発見!松尾さんが通いつめたくなる魅惑の店とは。
ある日、ある映画俳優に「ランチビールを」と誘われた。
しかし1時から外苑前で衣装合わせがあるとかで、では時間が短いともったいないということで11時開店の店を探した。すると表参道と外苑前の間、青山ケンネルの至近、路地を入った左側に、素敵な店を発見!
10時58分に着いて、入り口は開放されていたけれど、店の方と目があったら「もう少しお待ちください」と丁寧なエクスキューズ。
定刻に入店してテーブルに着いた。内装はどこも良いセンスが光る。居心地がとてもいい!
注文したのはチキンビリヤニ。
見るからにうまそう。午前中からビールを飲みつつ背徳感に苛まれつつの、それを打ち消すミニサラダ(消せないが)。
軽やかにも程があるサラッとしたビリヤニに、チキンの肉がゴロリと入っている。
スパイシーだが辛すぎず、香りもいい。
選べるカレーはキーマに茹で玉子が入ったもの、このバランスがいい。これまた素晴らしい風味で、通常のカレーライスとしても食べたくなる。
素朴なプレーンヨーグルトを混ぜつつ、櫛形のレモンを絞って味変を楽しみつつ、ビールを2杯に赤ワイン……。
インドの方だろうか、店の方がとても丁寧で細やかなサービス、大満足致しました。これはヘビーローテーションでうかがいそう……。
一緒に行った俳優は、色々なものに「のめり込む」感じの方なのだが、ビリヤニというもの自体を初めて知ったそうで、これからこの人がこのスパイス料理にはまり込むのが間違いないと感じて、すこぶる楽しみだ。
文・写真:松尾貴史