世界有数の魚市場である豊洲市場は、活気を失っている。魚介が売れず、産地も大きな打撃を受けている。そんな中、魚介を使ったイタリア料理をつくって食べてもらうことで市場や産地を応援する取り組みが始まっている。
コロナ禍による飲食店の営業時短・自粛などが続き、豊洲市場も大きな影響を受けている。平時なら買い出し人などで賑わう水産仲卸も、今は買い出し人の姿もまばらで、午前8時頃に閉めてしまう仲卸も多い。豊洲市場が売れないということは、全国各地の産地で魚介が出荷できないということにもなる。
こうした事態を少しでも回復させ、また消費者に魚の美味しさをもっと知ってもらうことを目的にNPO法人築地魚市場銀鱗会では、国産魚介の美味しさを家庭でも楽しめるように、カルパッチョとアクアパッツァのレシピ動画「豊洲市場発!お魚イタリアン」を公開した。
「豊洲市場や産地への応援は魚を食べることです。今、スーパーや魚屋さんの店頭では、レストランや鮨屋さんが扱うような魚介が並ぶこともありますよ。腕試しに、そんなサカナにトライ、ステイホームのお楽しみにいかがでしょうか」と銀鱗会事務局長の福地享子さん。自由に飲み食いすることがなかなかできない状況が続くが、家で美味しい魚介を食べることが日本の魚食文化を守ることにつながるのだ。
「豊洲市場発!お魚イタリアン」の詳細、レシピ動画は銀鱗会のサイトで。
文:編集部