編集長・植野の食日記~日々こんなものを食べています~
TOKYO FM「食べるラジオ」で焼きそばのこと|編集長・植野の食日記 8月15日(土)

TOKYO FM「食べるラジオ」で焼きそばのこと|編集長・植野の食日記 8月15日(土)

植野がナビゲートするTOKYO FMの番組「食べるラジオ」(毎週土曜19時~19時30分)では、毎回、料理や食材をテーマに“美味しい話”を繰り広げるほか、この「食日記」でも番組内容と関連した話を紹介します。8月15日の放送では、春風亭一之輔さんをゲストに「焼きそば」について熱く語りました。

春風亭一之輔さんと“焼きそば愛”を語り合う

実は、僕の実家は「おかめや」という焼きそば屋でした。栃木県宇都宮市で祖父が店を始め、その後新聞記者を辞めて父が継ぎました(10年ほど前に店を閉じました)。自家製麺、木の桶に入れて蒸してから焼くというスタイルを貫き、でも素朴なソース焼きそばで、経木で三角に包んだものを持ち帰るお客さんがほとんどでした。子供の頃からおやつに焼きそばを食べていたので、当然ながら焼きそば好きです。

そんな(素朴な)焼きそば好きとして、是非お話を伺いたかったのが春風亭一之輔さん。師匠とは宴会やテレビ番組でご一緒していたのですが、本当に話が面白い。今回は焼きそばがテーマとはいえ、話はほぼ“ペヤング”のことでした……。
「ソース焼きそばは白飯のおかずになります。だから、焼きそばを片方に寄せて空いたところにご飯を入れて焼きそば弁当にして食べます」
「ペヤングのソースを入れてご飯を炊くと美味しいんです。でも、そうすると肝心のペヤングがソースなしになってしまうから、もう一個買ってきて、そこに付いているソースを使う。そうすると、延々に買い続けないといけない。死ぬ間際にソースなしのペヤングが一個残ってしまうのが嫌だなと思っていたら、知り合いが『ペヤングのソース、ボトル入りで売ってますよ』って。ずっと悩んでいたのに……」

僕も、学生時代、麻雀をしながらよくペヤングを食べました。雀荘のスタッフがつくって持って来てくれるのですが、毎日たくさんつくっているから湯切りやソースの混ぜ方が上手なんです。40年近く前の話ですが、雀荘では170円くらいでしたね。

先日、BS日テレの「和牛の町×ごはん」という番組で、ゲストのかまいたち・濱家さんが「二味」という和歌山の調味料を持って来てくれました。唐辛子と山椒の“二味”が入ったもので、辛味と香りのバランスが素晴らしい。僕もさっそく取り寄せていろいろな料理に使っているのですが、試しにペヤングにかけてみたら、風味がグンとアップして美味しい! ということを一之輔さんにもお話しして、「二味」を差し上げました。

あ、ちなみに、冒頭の「おかめや」は今はありませんが、お客さんであった方がその味を受け継いで「千家」という店を宇都宮市内で開いています。

東京焼き麺スタンド
あちこちで焼きそばを食べています。シンプルなのに店によって個性が出るのが面白いですね。下北沢「東京焼き麺スタンド」は端正な佇まいと上品な味わい。
丸千葉
南千住の居酒屋「丸千葉」は天かすや青海苔たっぷりできっちり酒のつまみになります。
福ちゃん
草駅の地下食堂街の一角にある「福ちゃん」はこれも酒のつまみになる濃ゆい味が特徴です。
後楽そば
実家以外で一番食べた焼きそばは「後楽そば」かもしれません。かつて有楽町駅にあった立ち食い蕎麦店で、でも焼きそばが名物。時間がない昼食に駆け込んで焼きそばをかき込んで飛び出すということがよくありました。いまは五反田駅ガード下に移転しましたが、焼きそばは健在です。
ペヤング
ペヤングに「二味」をかけてみたら、山椒の香りがふわりと漂い、口に入れれば唐辛子の刺激と相まって、美味。でも最後には、ペヤングについているふりかけスパイスをかけて頂きました。

「食べるラジオ」TOKYO FM 毎週土曜20時~20時30分OA
※ノーカット版は、TOKYO FMの音声コンテンツサイト「AuDee(オーディー)」で聴けます。
https://park.gsj.mobi/program/show/50786

番組へのメッセージはインスタグラム@taberuradioに書き込んでください。

文:植野広生