なんと今回が最終回!最後を締めくくるのはいったいどんな食事でしょうか?新型コロナ感染症やデモなどで外出がままならない状況の中、現地からデリバリー事情をレポートしてくれた大野さん。ありがとうございました!また会う日までー!
なかなか収まらないコロナ渦の中で、ほぼリモート授業だったけど、語学学校を無事卒業できた僕は、予定を早めて日本への帰国を決めました。なので、寂しいけどこの「ニューヨーク☆デリバリー事情」は今週がラストになります。最後まで楽しく読んでいただけたら嬉しいです。
さて最終回はやっぱりアメリカらしい食べ物を選びたくて、お馴染み!学校の先生に、ネイティブアメリカンのソウルフードが美味しく食べられる「The Soul Spot Restaurant」を教えてもらい、ベイクドサーモンと付け合わせにマッシュポテトを注文しました。これは間違いなく美味しいぞ。
Salmon is a king of fish in USA!!
サーモンは国民から長いこと愛され続けています。特にサーモン鮨は人気で、生で食べても魚特有の臭みがなくて、脂がのっていて、色がキレイで、食べるとツルンと口の中で溶けて甘みがあって、たくさんの人が魅了され続けています。なんと、これこそが、日本でのサーモン人気に一役買っています。海外ではアトランティックサーモンやキングサーモンを使った鮨が大ブームになり、このことから「サーモンの鮨」という概念が日本に逆輸入され、呼び名も鮭ではなく響きの良い「サーモン」で定着したことから女性客も確保、魚の花形であるマグロを脅かす不動の地位を確立しているのです。
小さい頃に「まぐろう」と呼ばれるほどマグロ好きだった僕も、大人になった今、サーモンにハマっております……それでは、ベイクドサーモンからいただきます。まずはデカい!
フィレステーキ400gくらいの厚みと大きさがある。フォークで一口大を取って食べてみると、外側はサクサクで、身はしっかりと脂が乗りつつも引き締まっていて、旨味が凝縮された正真正銘のサーモンだ。味付けはハーブを中心としたスパイスたちがたくさん振りかけられ焼かれています。スパイスは辛味はなく、ほんのりとカレーの風味がします。以前、この連載で紹介したジャークポークに使われていたジャークスパイスに似た味をしています。とにかくサーモン自体が美味しいので、どんなスパイスでも合う~という感じではありますね。
そして最強のお供のマッシュポテト。とっても濃厚でバターの風味がサーモンとよく合います。これは鉄板の組み合わせ。今回頼んだベイクドサーモン&マッシュポテトは家でも作れそうなのでチャレンジしてみるのもありですね。
ああ、またしても想像するだけでよだれが……。日本に戻ったら作ってみようかな。
今、ニューヨークのアパートで最終回のニューヨーク☆デリバリー事情を書き終えたところです。コロナの影響でニューヨークが都市封鎖になってすぐに植野編集長から「ニューヨークのデリバリー事情を書いてみる?」とご連絡をいただき、気に掛けてくださっているお気持ちが嬉しかったことに加えて、状況に応じてピンチをチャンスに変える機転の早さに感動したことを今でも覚えています。この連載を通して読者の方とつながることができて、ひとつになれたというか、一緒の時間を過ごすことができました。お付き合いありがとうございました!
食事って、それにまつわる味って、ふっと思い出の瞬間にタイムスリップすることがありますよね。僕は皆さんと過ごしたこの時間は食事共に一生忘れません。
「食べる門には福来る!」
またお会いできることを心から楽しみにしています。