今回も、アメリカの国民食とも呼べるあの料理を頼みました!段階的に外出規制が緩和されはじめているニューヨーク。しかし、まだ予断を許さない状況である上に、白人警察官の黒人殺害に対する抗議行動も激化しています。このような状況の中、現在ニューヨーク在住の大野さんが、現地からデリバリー事情をレポート。
やっぱり、パスタ好き&肉好き!の僕は「スパゲッティ・ウィズ・ミートボール」が無性に食べたくなったので、「Patsy’s Pizzeria」でシーザーサラダと一緒に、毎度おなじみUber Eatsで頼んでみました!
このスパゲッティ・ウィズ・ミートボールは、20世紀初頭のニューヨークで、イタリア系移民が最初に広めたと言われています。アメリカの国民食と言っても過言ではないくらい一般的で、アメリカ人の大好きな食べ物として定着、家庭ではもちろんのこと、専門店があったり、人気映画「ゴッドファーザー」に登場したり、全米で広く愛されていています。今となってはこれをイタリアの食べ物と思っている人はほとんどいないくらいです。パスタと言えば、絶対的にイタリアかと思いきや、海を越えて、長い時を経て、立派にアメリカの食べ物として自立したのです。
もともと、このメニューは、肉を使ったパスタを手軽にフォークで食べたいという思いから始まります。ミートソースを作るも、家庭にある乾麺のパスタではひき肉が絡みづらく、どうも求めている到達点には至らない。そこで思い付いたのが、スパゲッティ・ウィズ・ミートボールなんです。
これであれば、フォークでミートボールを刺せて、肉本来の味が楽しめる、かつ、パスタとソースがしっかりと絡み合い、3つの融合が生きる。そして、口の中で交わった時には、本来求めていた、肉を楽しむパスタとして大成功を遂げている。そんな日常的欲求から誕生したものだからこそ、親しみやすく、長年愛され続ける国民食になったんですね。これが誕生した時の「美味しい!」って仲間たちと喜んでいる嬉しそうな顔が目に浮かぶなぁ。まるで映画のワンシーンのように。
今回、僕の注文したものはどうでしょう。特盛サイズのパスタに、ゴルフボールくらいの大きさのミートボールがゴロゴロ乗っかっていて、シンプルな赤いトマトソースが掛かっています。味は想像が付く方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。とっても親しみやすくフォークが進みます。トマトソースの酸味に、お肉の甘みと味わいがよく合う!それぞれを単体で食べるより、パスタとミートボールとトマトソースが三位一体、口の中で合わさった時が抜群に美味しいです。確かに、肉を感じられる作りで、肉好きにはたまらない、そばにいて欲しい一品です。
ああ、またしても想像するだけでよだれが……。今日も、また頼もうかな。
余談ですが、シーザーサラダは不思議な感じで、一般的なシーザードレッシングではなく、酸味の効いたごま風味のドレッシングが掛かっていました。シャキシャキの野菜とよく合って、とっても美味しくはありましたが……こちらもアメリカの食べ物として自立しているのかな!?(笑)