大野拓朗のニューヨーク☆デリバリー事情
大野拓朗のNYデリバリー事情⑩ パスタ&肉好きは必食!

大野拓朗のNYデリバリー事情⑩ パスタ&肉好きは必食!

今回も、アメリカの国民食とも呼べるあの料理を頼みました!段階的に外出規制が緩和されはじめているニューヨーク。しかし、まだ予断を許さない状況である上に、白人警察官の黒人殺害に対する抗議行動も激化しています。このような状況の中、現在ニューヨーク在住の大野さんが、現地からデリバリー事情をレポート。

スパゲッティにミートボールが乗る理由

やっぱり、パスタ好き&肉好き!の僕は「スパゲッティ・ウィズ・ミートボール」が無性に食べたくなったので、「Patsy’s Pizzeria」でシーザーサラダと一緒に、毎度おなじみUber Eatsで頼んでみました!

大野さん

このスパゲッティ・ウィズ・ミートボールは、20世紀初頭のニューヨークで、イタリア系移民が最初に広めたと言われています。アメリカの国民食と言っても過言ではないくらい一般的で、アメリカ人の大好きな食べ物として定着、家庭ではもちろんのこと、専門店があったり、人気映画「ゴッドファーザー」に登場したり、全米で広く愛されていています。今となってはこれをイタリアの食べ物と思っている人はほとんどいないくらいです。パスタと言えば、絶対的にイタリアかと思いきや、海を越えて、長い時を経て、立派にアメリカの食べ物として自立したのです。

もともと、このメニューは、肉を使ったパスタを手軽にフォークで食べたいという思いから始まります。ミートソースを作るも、家庭にある乾麺のパスタではひき肉が絡みづらく、どうも求めている到達点には至らない。そこで思い付いたのが、スパゲッティ・ウィズ・ミートボールなんです。

これであれば、フォークでミートボールを刺せて、肉本来の味が楽しめる、かつ、パスタとソースがしっかりと絡み合い、3つの融合が生きる。そして、口の中で交わった時には、本来求めていた、肉を楽しむパスタとして大成功を遂げている。そんな日常的欲求から誕生したものだからこそ、親しみやすく、長年愛され続ける国民食になったんですね。これが誕生した時の「美味しい!」って仲間たちと喜んでいる嬉しそうな顔が目に浮かぶなぁ。まるで映画のワンシーンのように。

スパゲッティ・ウィズ・ミートボール

今回、僕の注文したものはどうでしょう。特盛サイズのパスタに、ゴルフボールくらいの大きさのミートボールがゴロゴロ乗っかっていて、シンプルな赤いトマトソースが掛かっています。味は想像が付く方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。とっても親しみやすくフォークが進みます。トマトソースの酸味に、お肉の甘みと味わいがよく合う!それぞれを単体で食べるより、パスタとミートボールとトマトソースが三位一体、口の中で合わさった時が抜群に美味しいです。確かに、肉を感じられる作りで、肉好きにはたまらない、そばにいて欲しい一品です。

ああ、またしても想像するだけでよだれが……。今日も、また頼もうかな。

シーザーサラダ

余談ですが、シーザーサラダは不思議な感じで、一般的なシーザードレッシングではなく、酸味の効いたごま風味のドレッシングが掛かっていました。シャキシャキの野菜とよく合って、とっても美味しくはありましたが……こちらもアメリカの食べ物として自立しているのかな!?(笑)

今回のUber Eatsの料金は……
Spaghetti and Meatballs $17.00
Caesar Salad $12.00
消費税 $2.57
サービス料 $4.35
デリバリー料 $0.49
チップ $2.00

合計 $36.41

※今回のデリバリー料は、ゆっくり配送を選んだので、1ドル安くなりました!お店によってなのか、タイミングによってなのかはわからないのですが、時々「お急ぎ」と「通常」と「ゆっくり」が選べて、それによってデリバリー料が変わります。
大野 拓朗

大野 拓朗 (俳優)

1988年11月14日生まれ、東京都出身。2009年、第25回ミスター立教に選出される。2010年、映画『インシテミル〜7日間のデス・ゲーム〜』で俳優デビュー。2019年12月からは俳優修業のため単身渡米。新型コロナウイルス感染拡大抑制のためロックダウン(都市封鎖)されたNYでの生活を経験。そこでの経験を執筆した「7ヵ月のニューヨーク留学を経て、いま伝えたいこと。」@現代ビジネスWEBは100万PV超、「ニューヨーク☆デリバリー事情」@dancyuWEBは、旅行に行けない皆さんから大変楽しまれる連載となった。そして、帰国後すぐに出演した、ブロードウエィ・ミュージカル「プロデューサーズ」(20/相手役/福田雄一演出)@シアターオーブはコロナ渦に負けず連日大盛況となり「大入り」を記録する。