
西麻布「No Code」の米澤文雄シェフと、(勝手に)発足した“タルタルソース研究所”。今回からは、万能タルタルさえあればパパッと簡単につくれる“おつまみタルタル”を4回にわたって紹介していきます。第一弾は、まさかの“柿の種”がタルタルに!?

タルタルといえば料理に合わせるソースという思われがちだが、実はごはんにも合うし、お酒のおつまみにだってなり得る。そんな多彩な発想の源には、米澤シェフならではのこんな持論があるのだという。
「“完成している味”同士の掛け合わせって、必ずおいしくなるんですよ。だから、しっかり味が決まっている万能タルタルをベースに、完成している調味料や、それ自体がおいしい食材を組み合わせることで、たくさんの“新しいタルタル”が生まれるんじゃないかと。そうやって思い浮かんだのが、呑める“おつまみタルタル”です」
タルタル研究のためにずらっと並んだのは、オイルサーディンにきゅうりの漬物、ブラックオリーブ、ドライトマトと、それ自体がつまみになりそうな食材ばかり。この中から今回使うのは……!?

「やっぱりおつまみといえば柿の種でしょ」と、使ったのは慣れ親しんだピーナッツ入り。これを粗く砕いてタルタルに加えると、カリカリのエッジが立った食感と、卵のまろやかなコントラストがビールにぴったり! 上に胡麻をふってさらに香ばしさをプラスすることで、おつまみ感がさらにアップする。実は、こんなアレンジもアリなのだと教えてくれた。
「柿ピーの代わりに、せんべいを砕いて使ってもおいしいですよ。せんべいの種類が変わると、また違った味わいが楽しめると思います」
確かに、塩味のせんべいや胡麻入りのせんべいなどを砕いてもおいしそう……などと、思わず妄想がふくらんでしまうのが楽しい。それにしても、このカリカリまろやかなタルタル、つい止まらなくなる味。ぜひこの夏は、意外なおいしさとビールの相性を楽しんで!
| 万能タルタル | 100g |
|---|---|
| ピーナッツ入り柿の種 | 15g |
| 炒り胡麻 | 適量(白) |
こちらの記事を参考に、万能タルタルをつくる。
ラップに柿ピーを挟み、ワインボトルなどで軽く叩いて粗く砕く。タルタルに混ぜる。

器にタルタルを盛り、砕いていない柿の種(分量外)を飾り、胡麻をふったら完成。


東京・浅草生まれ。高校卒業後、恵比寿「イル・ボッカローネ」を経て、ニューヨークへ。「Jean-Georges」で日本人初のスーシェフとなる。帰国後、「Jean-GeorgesTokyo」エグゼクティブシェフ、「THE BURN」料理長などを経て、2022年に「No Code」を開業。
文:大沼聡子 撮影:よねくらりょう