夏はガツンと肉中華
【「なす」は油が旨くする⑤】番外編・見た目も味わいも涼やか。暑さに効く!「なすの煮こごり」

【「なす」は油が旨くする⑤】番外編・見た目も味わいも涼やか。暑さに効く!「なすの煮こごり」

初夏から秋までの長い間、食卓を彩ってくれるありがたい野菜、なす。中華のベテラン、六本木の店「KOBAYASHI」で腕をふるう小林武志さんの4レシピはいずれも、たっぷりの“油使い”が決め手です。誌面掲載の4レシピに、特別編の1レシピを加えて全5レシピを、順にお届けします。この夏、未体験の“なす料理”をぜひ食卓に! 第5回は、誌面に掲載しなかった番外編として、油を使わない一品。冷んやりとご馳走感のある「なすの煮こごり」をご紹介します。

姿ははっきり見えなくとも、なすの味わいがベースに! 小粋な冷菜はパーティー料理にも

なすと枝豆、とうもろこし、パプリカなどの夏野菜を同じくらいの大きさに切って、ゼラチンでジュレで固めた冷たい一皿。食卓に運べば、カラフルで透明感ある涼やかな姿に、思わず歓声が上がる。
皮をむいたなすは、見た目では主張しないが、味わいの基本として存在感抜群。奥ゆかしく大人びた、なすの骨頂を味わう逸品だ。

材料材料 (3~4人分)

なす中2本
枝豆25~30さや
とうもろこし1/3本
赤パプリカ1/2個
黄パプリカ1/2個
ブロッコリー花芽5個程度
★ ジュレ液
・ 板ゼラチン5g×2枚(水でふやかしておく)
・ チキンスープ500ml
・ 塩小さじ1
・ 醤油小さじ1/3
・ 砂糖2つまみ

1材料を切る

なすは皮をむいて、7mm角の角切りにする。パプリカ、ブロッコリーも同様の大きさに切る。大きさは、枝豆のサイズに合わせる感覚で。

材料を切る

2材料をゆでる

鍋に湯を沸かして塩少々(分量外)を入れ、なすを入れる。なすは浮くのでよく混ぜながら、透明感が出るまでゆでる。枝豆、とうもろこし、パプリカ、ブロッコリーもゆでて火を通しておく。※枝豆はゆでた後、薄皮をむくと美しい。

材料をゆでる

3ジュレ液を溶かして、材料を入れる

ジュレ液の材料を鍋に入れて弱火で熱し、ゼラチンが溶けたら火を切って冷ましておく。完全に冷めきる前に、2の材料を加えて混ぜる。

ジュレ液を溶かして、材料を入れる

4とろみがついたら、器に盛る

氷を入れたバットに3の鍋をのせ、混ぜながら冷やす。比重の重い野菜が沈まない程度にとろみがついてきたら、器に盛り、食べるまで冷蔵庫で冷やす。

とろみがついたら、器に盛る

教える人

小林武志さん 「KOBAYASHI」シェフ

小林武志さん 「KOBAYASHI」シェフ

1967年愛知県生まれ。辻調理師専門学校卒業後、同校で8年間講師を務める。吉祥寺「知味 竹爐山房」や際コーポレーションなどを経て、2005年「御田町 桃の木」開店。現在は、六本木「KOBAYASHI」にて中国料理の知識や技術を生かした独自の料理を展開。

26年夏号「夏はガツンと肉中華」
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A4変型判(160頁)
2026年6月5日発売/1,500円(税込)

文:里見美香 撮影:伊藤菜々子

里見 美香

里見 美香 (編集者)

1991年のdancyu創刊号から編集部に所属し、元来の日本酒好きが高じて99年2月号で「日本酒特集」を立ち上げた。定年退職した現在はフリーランスの編集者・ライターとしてdancyu誌にも携わる。