
2026年冬号「名酒場の感動つまみ」特集で、もしもdancyuがこれまで掲載したレシピから選りすぐりのつまみを出す最高の酒場を開いたら――。そんな妄想から生まれた企画が、“dancyu夢酒場”!今回は、美しい黄土色が食欲をかき立てる「中國名菜 孫」の黄金チャーハンをご紹介。
中国料理界の最高位、“特級厨師”を最年少で獲得したオーナーシェフの孫さんが手掛ける名店。北京を中心とした郷土料理をベースに、西洋や日本料理の要素を独自に融合させ、斬新かつ伝統的な料理を生み出す。フカヒレやアワビなどを使ったコースやアラカルト料理が充実。六本木のほか、阿佐ヶ谷と日本橋にも。

| 卵 | 1個 |
|---|---|
| 長ねぎ | 大さじ2(粗みじん) |
| 葉にんにく | 大さじ1(粗みじん(*)) |
| ご飯 | 200g |
| サラダ油 | 大さじ2 |
| 塩 | 小さじ2~3 |
*長ねぎの青い部分でも可。
鍋の油ならしをする。中華鍋を強火にかけて、煙が立つくらいまでから焼きし、お玉1杯分のサラダ油(分量外)を流し入れる。かき混ぜて鍋全体に油を回し、オイルポットなどに戻す。

あらためて中華鍋に分量のサラダ油を入れ、強火で煙が立つ直前までしっかりと加熱する。孫さんはここから1分30秒で仕上げる。材料はすべて入れるだけの状態になっているか、チェックしよう。

卵は溶かずに、熱した油に入れる。油がしっかり高温になっていれば、卵を入れた瞬間にジャーッと勢いのある音がする。これによって卵を揚げたときのような香りが引き出される。

お玉の背で卵を粗くつぶし、油を下からすくいかけるようにしながら軽くほぐす。黄身と白身はなるべく混ぜ合わせず、金色と銀色に分けるようなイメージで。

卵が粗くほぐれたら、長ねぎを加えてお玉でザッと合わせる。

卵に生の部分を残しつつ、長ねぎの香りを十分に引き出したら、すぐにご飯を投入して、お玉の背でつぶすようにしながら固まりをほぐす。

お玉でご飯と卵を広げ、鍋肌にギュッと押しつけてから、またほぐす。これを数度繰り返し、米の一粒一粒、黄身、白身に熱を均等に行き渡らせる。

焦げつきそうになったら、鍋を2回ほどあおって上下を返す。ただし、火から遠ざける回数が多くなると全体の温度が下がり、空気に触れたご飯が乾いて硬くなってしまうので、やりすぎは禁物。

全体がほぼ混ざり合ってパラッとしてきたら、表面に満遍なく塩をふる。

ざっと炒め合わせ、塩を全体になじませる。味に偏りが出ないよう、米を混ぜるイメージで。

再度、お玉の背でご飯と卵を鍋肌に押しつける&ほぐすを繰り返し、さらに香ばしさを高める。焦げつきそうになったら、鍋をあおって上下を返す。あおりすぎには要注意。

全体が均等に美しい黄色みを帯びてきたら、仕上げに葉にんにくを加えて、ひと混ぜする。

すべての素材が熱い蒸気をたっぷりと含み、器に盛りつけたとき、ハラリハラリと軽やかに折り重なっていくようであれば大成功!時を置くことなくすぐさま食卓へ運んで、その芳香を存分に吸い込もう。



撮影:今清水隆宏