大晦日からでも間に合う!「ポリ袋おせち」
【爆速おせちレシピ】有頭海老のみそをちゅっと吸い、そこへ日本酒をキュッと一口!「海老の酒塩蒸し」

【爆速おせちレシピ】有頭海老のみそをちゅっと吸い、そこへ日本酒をキュッと一口!「海老の酒塩蒸し」

殻ごと蒸すので、殻の香ばしさが身に移って、贅沢な味わいになります。酒が進んでしょうがない一品です。荻野恭子さんの目からウロコのおせち論と毎年挑戦したくなる、気楽なおせちづくりを紹介します。

「海老の酒塩蒸し」のつくり方

海老は「腰が曲がるまで長生きで」という家族の無病息災を祈る食材。鮮やかな紅色で、おせちに華を添えます。
お正月なので車海老にしましたが、ブラックタイガーでも十分ですよ。

海老の酒塩蒸し

これが真骨頂!「ポリ袋で蒸す」

ポリ袋

直火でなければ、ポリ袋で加熱調理もできます。高温になりすぎないように、蒸気で蒸せばいいのです。
家にある一番大きな蓋付き鍋に、穴の開いたプレートを敷けば蒸し器になって、一つの鍋で複数のおせちが同時につくれます。
鍋の湯が沸騰して蒸気が上がったら弱火にし、その後はずっと弱火で。蒸し時間の長いものから鍋に入れ(鍋肌に当たらないように注意)、時折、湯を足しながら、時間がきたら取り出す。
煮汁が煮詰まる心配がないので、少量の煮物も上手につくれますよ。

ポリ袋
ポリ袋が破れることもあるので、煮汁が心配なものは袋を二重にすると安心。膨らむの で、できるだけ空気を抜いて口を閉じます。

材料材料 (2人分)

有頭海老4尾
少々
少々

1海老の下ごしらえ

海老は頭から数えて、第2関節くらいの節と節の間に竹串を入れ、背ワタを取る。

海老の下ごしらえ

2形を整える

キッチンばさみで、ひげや足の先、尾の先を切り落として整える。

形を整える

3蒸す

二重にしたポリ袋に入れて塩、酒を加え、袋を揺すって全体になじませる。空気を抜いて袋の口を閉じ、蒸し器に入れて、弱火で10分蒸す。

蒸す
完成
殻ごと蒸すと、殻の香ばしさが身に移って、贅沢な味わいになります。頭を外したら、みそで日本酒をキュッと一口!

教える人

荻野恭子 料理研究家

荻野恭子 料理研究家

和食、フランス料理、中国料理をはじめ、世界65カ国の家庭料理の知恵を備えた料理研究家。アジア諸国で目にしたポリ袋の活用方法に着想を得て、早くからポリ袋調理を提唱。著書に『ポリ袋漬けのすすめ』(文化出版局)ほか多数。

この記事はdancyu2021年1月号に掲載したものです。

dancyu2021年1月号 創刊30周年記念大特集:「おいしいレシピ」100品
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文:岡村理恵 写真:工藤睦子

岡村 理恵

岡村 理恵 (ライター)

群馬県生まれ。出版社勤務を経て独立し、食を中心としたライター・編集者に。料理はもちろん、畑や漁港からスーパーなど食に関わる現場、食卓をつくっている人々に興味あり。