大晦日からでも間に合う!「ポリ袋おせち」
【爆速おせちレシピ】ポリ袋で味をなじませておけば、食べたいときにいつでも焼き立てを楽しめる「ぶりの幽庵焼き」

【爆速おせちレシピ】ポリ袋で味をなじませておけば、食べたいときにいつでも焼き立てを楽しめる「ぶりの幽庵焼き」

醤油と酒、味醂の甘辛い幽庵だれに、柚子がふわりと香ります。荻野恭子さんの目からウロコのおせち論と毎年挑戦したくなる、気楽なおせちづくりを紹介します。

「ぶりの幽庵焼き」のつくり方

ぶりは出世魚の代表格。その焼き物で新年を祝います。
少量の切り身でも、丁寧に準備しておけば好きなときに焼きたてを楽しめます。

ポリ袋おせち

食べる直前までなじませておいしく「ポリ袋で漬け置く」

ポリ袋

調味料が少量で足りるのも、ポリ袋調理のよさです。
空気を抜いて密封すれば、調味液が素材全体に効率よくからみ、味がよくなじむ上に、コンパクト。そのまま冷蔵庫に入れられますから、ポリ袋での漬け置きは理にかなっています。
甘酢漬けのほか、肉の焼き漬けや、魚の下味つけなど汎用性も高いので、普段のおかずにも活用してください。

ポリ袋
袋の口を閉じるときは、しっかり空気を抜いた上で、片結びにしておくと便利です。開閉がスムーズに行なえます。

材料材料 (2~4人分)

ぶり2切れ(切り身)
小さじ1/4
A
・ 醤油大さじ1
・ 酒大さじ1
・ 味醂大さじ1
・ 柚子適量(皮のせん切り)

1ぶりに塩をふる

ぶりは半分に切って塩をふり、15分ほど置く。

ぶりに塩をふる

2水気をとる

出てきた水気をしっかり拭き取る。このひと手間で臭みが取れる。

水気をとる

3ポリ袋に入れて漬け置く

ポリ袋にぶりとAの材料を入れ、袋の上からもみ込んでなじませる。空気を抜いて口を閉じ、30分~半日ほど置く。

ポリ袋に入れて漬け置く

4焼く

グリルで両面をこんがり焼く。調味液で焦げやすいので、程よく焼き目がついたらアルミホイルをかぶせる。仕上げに残った調味液を塗って、照りをつける。

焼く
完成
醤油と酒、味醂の甘辛い幽庵だれに、柚子がふわりと香ります。焦がさずしっとり焼き上げましょう。

教える人

荻野恭子 料理研究家

荻野恭子 料理研究家

和食、フランス料理、中国料理をはじめ、世界65カ国の家庭料理の知恵を備えた料理研究家。アジア諸国で目にしたポリ袋の活用方法に着想を得て、早くからポリ袋調理を提唱。著書に『ポリ袋漬けのすすめ』(文化出版局)ほか多数。

この記事はdancyu2021年1月号に掲載したものです。

dancyu2021年1月号 創刊30周年記念大特集:「おいしいレシピ」100品
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A4変型判(240頁)
2020年12月04日発売/ 980円(税込)

文:岡村理恵 写真:工藤睦子

岡村 理恵

岡村 理恵 (ライター)

群馬県生まれ。出版社勤務を経て独立し、食を中心としたライター・編集者に。料理はもちろん、畑や漁港からスーパーなど食に関わる現場、食卓をつくっている人々に興味あり。