
胡麻酢で仕上げるので、酢の物感覚で食べられるたたきごぼう。箸休めとしても優秀です。荻野恭子さんの目からウロコのおせち論と毎年挑戦したくなる、気楽なおせちづくりを紹介します。
関西では祝い肴に欠かせないたたきごう。胡麻酢で仕上げるので、酢の物感覚でどうぞ。
下味つけで、軽く火を入れますが、食感は残したいので、サッと煮程度に。


調味料が少量で足りるのも、ポリ袋調理のよさです。
空気を抜いて密封すれば、調味液が素材全体に効率よくからみ、味がよくなじむ上に、コンパクト。そのまま冷蔵庫に入れられますから、ポリ袋での漬け置きは理にかなっています。
甘酢漬けのほか、肉の焼き漬けや、魚の下味つけなど汎用性も高いので、普段のおかずにも活用してください。

| ごぼう | 1本 |
|---|---|
| A | 大さじ1/2 |
| ・ 酢 | 大さじ1/2 |
| ・ 砂糖 | 大さじ1/2 |
| ・ 醤油 | 小さじ1/2 |
| ・ 水 | 1カップ |
| ★ 【胡麻酢】 | |
| ・ 白すり胡麻 | 大さじ3 |
| ・ 酢 | 大さじ2~3 |
| ・ 砂糖 | 大さじ2 |
| ・ 塩 | ひとつまみ |
ごぼうはたわしでよく洗い、麺棒で叩いて繊維をほぐす。長さ6cmに切り、さらに縦半分に切ったら軽く洗う。

フライパンに①のごぼうとAを入れて中火にかける。5分ほど煮てザルに上げ、汁気をきる。

ポリ袋に胡麻酢の材料と②のごぼうを入れ、袋ごともみ込み、空気を抜いて袋の口を閉じる。1時間以上置いてなじませる。



和食、フランス料理、中国料理をはじめ、世界65カ国の家庭料理の知恵を備えた料理研究家。アジア諸国で目にしたポリ袋の活用方法に着想を得て、早くからポリ袋調理を提唱。著書に『ポリ袋漬けのすすめ』(文化出版局)ほか多数。
この記事はdancyu2021年1月号に掲載したものです。

文:岡村理恵 写真:工藤睦子