「ウイスキーと食」の新世界
【豚の角煮×角フロート】煮てから一晩ねかせるだけでこんなに違う。甘さ控えめでウイスキーに合う!

【豚の角煮×角フロート】煮てから一晩ねかせるだけでこんなに違う。甘さ控えめでウイスキーに合う!

ウイスキーと食べ物の絶妙なペアリングを探索する「ウイスキーと食」企画。第5回からは、ソムリエの若林英司さんと料理研究家の野口真紀さんのコラボレーションによって、斬新でおいしい提案の数々をお届けします。若林さんから野口さんへリクエストした第一弾は「豚の角煮×角のウイスキーフロート」。という組み合わせ。野口真紀さんによる、角ウイスキーに合う豚の角煮の詳しいレシピはこちらです。

豚の角煮のつくり方

材料材料 (2人分)

豚バラ肉400g(塊)
大根1/3本
長ねぎの青い部分1本分
生姜1片(豚肉をゆでる際に使います)
★ 煮汁
・ 豚のゆで汁1カップ
・ だし1カップ(かつお)
・ 醤油1/3カップ
・ 酒1/3カップ
・ 砂糖大さじ2
・ 生姜1片(薄切り)
長ねぎ(せん切り) 1本分

1

豚肉の身と脂の間に軽く切り込みを入れてから、4cm幅に切る。

2

フライパンを熱し、1を中火で焼く。油を抜くようにじっくりと、全体が茶色くこんがりとなるまで焼く。

3

2の肉の脂をしっかりと切ってから、別の鍋に移す。ひたひたになるくらいのお水、生姜1かけを薄切り、長ねぎの青い部分も入れて柔らかくなるまでしっかりと(※1時間以上)煮て、そのまま一晩冷蔵庫でねかせる。

4

一晩寝かせた豚肉の余分な脂をのぞく。
ゆで汁は煮汁用に取っておく。

5

厚手の鍋に、煮汁の材料を煮たてる。
肉と下ゆでした大根を煮汁を入れて、再度煮込んで味をしみこませる。

6

5の肉を取り出して皿に盛る。鍋に残った煮汁を少し煮詰めて上からかける。長ねぎの千切りを添える。

完成
「煮込む前に、豚肉をしっかり焼いて脂を落とすのがポイント。このひと手間で、濃厚な角煮が、すっきりした味わいになります。ウイスキーの味わいと調和するように、煮汁をゆで汁とかつお出汁の組み合わせで甘くしすぎないことも目指しました」(野口さん)

教える人

野口真紀さん 料理研究家

1973年東京都生まれ。料理雑誌の編集者を経て、料理研究家となる。自身の子育て経験も活かし、簡単でつくりやすく、栄養や健康に配慮した家庭料理が人気。自然体なのにおしゃれなライフスタイルも注目されている。著書に、『家族でごはん12か月』(新星出版社)、『ぱらぱらきせかえべんとう』(アノニマ・スタジオ)、『毎日食べて体すっきり 野菜の酢漬けと展開レシピ』(エムディエヌコーポレーション)など多数。

撮影:池田博美 編集:木田明理