
夏バテ気味のこの季節にぴったりの豚キャベツ焼き。シンプルながらもクセになる博多のソウルフードを、重たくならず、飽きない味にアレンジしてみました。豚の旨味がたっぷりしみたキャベツが美味しく、味噌だれが酒呑みの心をくすぐります。お酒を愛する料理研究家の大原千鶴さんに「博多風豚キャベツ焼き」のつくり方とコツを教えていただきました。
博多名物の豚キャベツの鉄板焼きをアレンジした一品です。
つくり方はいたって簡単で、片面を焼いた豚肉の上にキャベツをのせて炒め混ぜるだけ。豚カツ用の肩ロースが、脂も適度にあり、
それから味の決め手となるのはこの味噌だれ。
お酒は、ガツンとした旨味に負けない芋焼酎をどうぞ。緑茶で割るとすっきりと、豚の脂をリセットしてくれます。
キャベツ | 300g |
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豚肩ロース肉 | 1枚(160g)(豚カツ用) |
塩 | 少々 |
粗挽き黒胡椒 | 少々 |
にんにく | 小さじ1/4(すりおろす) |
米油 | 大さじ1/2 |
★ 味噌だれ | |
・ 味噌 | 大さじ1 |
・ 豆板醤 | 小さじ1/2 |
・ にんにく | 小さじ1/4 (すりおろす) |
キャベツはざく切りにする。豚肉は一口大に切って、塩、粗挽き黒胡椒をふる。
味噌だれの材料をよく混ぜ合わせる。
フライパンに米油を入れて中火にかけ、①の豚肉を入れて焼く。片面が焼けたら、上下を返して豚肉の上におろしにんにくを散らし、①のキャベツを上にのせて焼く。
時々混ぜながら、キャベツがしんなりとして豚肉が焼けたら、②を好みの量を添える。
京都・花脊の料理旅館「美山荘」が生家。小さな頃から自然に親しみ、料理の心得を学ぶ。現在は家族五人で京都の市中に暮らし、料理研究家としてテレビや雑誌、講習、講演など多方面で活躍。シンプルなレシピに定評があり、美しい盛りつけにもファンが多い。着物姿のはんなりとした京女の印象とは対照的に、お酒をこよなく愛す行動派。レシピはお酒を呑んでいる時に思いつくのが一番多い。近著「大原千鶴のいつくしみ料理帖」(世界文化社)がある。2023年4月より、オンライン料理レッスンもスタート。
文:西村晶子 撮影:福森クニヒロ