
お腹にたまるし、酒も進むし、飲み会に1品は欲しいじゃがいもつまみです。料理家の先輩きじまりゅうたさんと、後輩吉田愛さん。同じお題で、それぞれが自慢のつまみをつくってもらいました!
【吉田】昨年、夫と二人で韓国を旅行したときに食べました。歩き疲れて休憩がてら入った居酒屋で注文したところ、思いのほかおいしくて、帰国後すぐにつくってみました。見た目はほぼ「ガレット」なのですが、ほんのり甘辛い酢醤油をつけて食べるのが新鮮でした。
マッコリによく似たどぶろくは、韓国料理と好相性。じゃがいものチヂミにもバッチリ合います。武重本家酒造(長野県)の「十二六(どぶろく)」は、酸味はもちろん、しっかりとした甘味も魅力。炭酸水で割ってシュワシュワした軽快な味を楽しむのもお薦めです。
じゃがいも | 1個(150g) |
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A | |
・ 桜海老 | 大さじ2 |
・ にんにく | 小さじ1/4(すりおろす) |
・ 片栗粉 | 大さじ1 |
・ 塩 | 少々 |
・ 胡椒 | 少々 |
サラダ油 | 大さじ2 |
B | |
・ 醤油 | 小さじ2 |
・ 酢 | 小さじ2 |
・ 砂糖 | 小さじ1/2 |
・ 白煎り胡麻 | 小さじ1/2 |
・ 一味唐辛子 | 少々 |
じゃがいもは皮をむき、スライサーでせん切りにする。ボウルに入れ、Aを加えて混ぜる。
フライパンに油を中火で熱し、①を6等分にして並べ、2~3分焼く。
②に焼き色がついてカリッとしたら上下を返し、ヘラなどで押さえながらさらに2~3分焼く。
器に③を盛り、Bを混ぜて添える。
祖母も母も料理研究家という家庭で生まれ育ち、自身も同じ道へ。左党の血もしっかり受け継いでいる。家飲みはもちろん、気のおけない仲間との外飲みも大好き。つまみ系著書に『毎日絶品!「サバ缶」おつまみ』(青春出版社)などがある。
料理家のアシスタントや和食店での修業を経て、料理家として独立。佳肴がありそうな居酒屋を発見すると、一人でも果敢に暖簾をくぐる行動派。大の日本酒党で唎酒師の資格を持つ。つまみ系著書に『温故知新和食つまみ』(成美堂出版)。
この記事は『四季dancyu 2024春』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:伊藤徹也