フレッシュな香りのフルーツジャムレシピ
深みのある酸味が際立つ"りんごジャム"

深みのある酸味が際立つ"りんごジャム"

りんごのジャムは、パンに塗っても、ヨーグルトに入れても、料理に使っても美味しい万能なジャムです。手づくりの美味しさを堪能しましょう!香りがフレッシュなフルーツジャムのつくり方を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“りんごジャム”のつくり方

多くの種類が出回っているりんごのなかでも、ジャムには断然「紅玉」がお薦めです。程よい酸味が、ジャムの甘味をますます引き立てます。

材料材料 (つくりやすい分量)

紅玉正味1kg
グラニュー糖600~700g
レモン汁1/2カップ

1下ごしらえ

りんごは皮をよく洗って水気を拭き、薄く皮をむく。後で扱いやすいようにへたのところからぐるぐると長くむいていく。

下ごしらえ

2カットする

縦4等分にして芯を取り除き、厚さ8mm~1cmに切る。

カットする

3グラニュー糖を加える

鍋にりんご、りんごの皮(赤い部分)を入れてグラニュー糖をふり入れ、全体にからめる。

グラニュー糖を加える

4果汁が出るまで置く

4~8時間おく。浸透圧でりんごの果汁が出て、グラニュー糖が溶ける。十分に水分があると、焦げつかずに一気に煮詰めることができる。底にグラニュー糖が固まっているので、底から混ぜて中火にかける。

果汁が出るまで置く

5煮る

煮立ってきたら火をやや弱めてアクを取り、蓋をして15~20分、りんごがやわらかくなるまで煮たら、皮を取り出す。

煮る

6仕上げ

レモン汁を加えて混ぜ、5分ほど煮詰める。

仕上げ
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。しみじみとおいしく、何度もつくりたくなる料理ばかりです。

この記事は『技あり!dancyu パン』に掲載したものです。

技あり!dancyu パン
技あり!dancyu パン
A4変型判(104頁)
ISBN:9784833480192
2021年4月30日発売/880円(税込)

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。