新茶のお菓子
ほろ苦い夏のデザート"抹茶ソースの杏仁豆腐"

ほろ苦い夏のデザート"抹茶ソースの杏仁豆腐"

抹茶の香りと苦味が、杏仁豆腐の甘味と風味を際立たせる一皿です。新茶のフレッシュ感と旨味が楽しめるお菓子を、菓子研究家の本間節子さんに教えてもらいました。

“抹茶ソースの杏仁豆腐”のつくり方

抹茶の旬は煎茶より遅い6月頃ですが、茶摘みが行なわれるのは春。
封を開けたばかりの香り高い抹茶は、味も香りも色もベストです。ここでは定番の杏仁豆腐を、抹茶ソースで楽しみます。

材料材料 (150mlの容器4個分)

牛乳350ml
グラニュー糖またはビートグラニュー糖35g
杏仁霜20g
粉ゼラチン5g
15ml
★ 抹茶ソース
・ 抹茶4g
・ グラニュー糖またはビートグラニュー糖20g
・ 熱湯80ml
氷片適量

1下準備

小さい容器に分量の水を入れ、粉ゼラチンをふり入れ、ふやかす。

2杏仁豆腐をつくる

鍋に牛乳200ml、グラニュー糖、杏仁霜を入れて火にかけ、沸騰直前で火からおろし、ふやかしたゼラチンを加えて混ぜて溶かす。

杏仁豆腐をつくる

3冷やし固める

残りの牛乳を加えて混ぜ、容器に4等分に注ぎ入れ、冷蔵庫に3時間ほど入れて冷やし固める。固まったら、容器の底を湯につけて温め、逆さまにして取り出し、バットなどに入れておく。

冷やし固める

4抹茶ソースをつくる

抹茶を茶濾しで濾しながらボウルに入れ、グラニュー糖を加えて混ぜ、熱湯を注ぐ。茶筅または泡立て器でふんわり泡が立つように混ぜる。

抹茶ソースをつくる

5仕上げ

器に氷片と抹茶ソースを入れ、③の杏仁豆腐をそっと盛りつける。

仕上げ
完成
抹茶ソースはふんわり泡の立ったつくりたてがおいしいので、杏仁豆腐を容器から出して盛りつける準備を終わらせてから、つくります。

教える人

本間節子 菓子研究家

自宅での少人数制のお菓子教室「at elier h」(アトリエ・エイチ)主宰。日本茶インストラクター。洋菓子店勤務、お菓子教室通いなどを経て独立。季節感と素材の味を大切にした、毎日食べても飽きない、普段使いのお菓子を提案。お菓子に合う飲み物、お茶にも造詣が深く、日本茶イベントや講習会などで幅広く活躍。

この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。

四季dancyu2023春
四季dancyu2023春
A4変型判(120頁)
2023年3月10日発売/1200円(税込)

文:松原京子 写真:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。