新茶のお菓子
異なる2つの食感が魅力の"メレンゲ煎茶クリームサンド"

異なる2つの食感が魅力の"メレンゲ煎茶クリームサンド"

サクサクと軽い食感のメレンゲの焼き菓子と、ふわっとした食感の煎茶クリームを重ねた、軽やかな食べ心地のお菓子です。新茶のフレッシュ感と旨味が楽しめるお菓子を、菓子研究家の本間節子さんに教えてもらいました。

“メレンゲ煎茶クリームサンド”のつくり方

煎茶クリームは、煎茶に熱湯をかけて1分置き、その後生クリームを加えて30分置いて、煎茶の旨味と色を最大限に抽出してからホイップします。メレンゲと一緒にいただくと、優しい香りが口の中に広がります。

材料材料 (つくりやすい分量)

★ メレンゲ
・ 卵白80g
・ グラニュー糖またはビートグラニュー糖100g
★ 煎茶クリーム
・ 煎茶の茶葉8g(蒸し製玉緑茶または深蒸し煎茶)
・ 熱湯15ml
・ 生クリーム180ml

1下準備

・オーブンペーパーは天板の大きさに切る。
・オーブンを110℃に予熱する。

2卵白を泡立てる

ボウルに卵白を入れ、グラニュー糖を少量加えてハンドミキサーで少しふんわりするまで泡立てる。

卵白を泡立てる

3キメを整える

残りのグラニュー糖を6~7回に分けて加えながら中速で泡立てる。しっかり立ったら低速で泡立て、最後に手動で混ぜてキメを整える。

キメを整える

4メレンゲを天板にのせる

天板を裏返し、四隅と中央に③を少しずつつけ、オーブンペーパーをのせて固定。 ③を3等分にしてのせる。

メレンゲを天板にのせる

5オーブンで焼く

スプーンで厚さ1cmに丸く広げ、110℃のオーブンで90~100分焼き、オーブンの中で冷ます。天板1枚にのらない場合は天板2枚で焼く。

オーブンを焼く
焼くときに中までしっかりカリッとするまで焼かず、中がしっとりしているくらいで焼き終わりにしてもおいしい。

6煎茶クリームをつくる

小ボウルに茶葉を入れ、熱湯をかけて1分ほど置き、茶葉が水分を吸ったら、生クリームを加えて冷蔵庫で30分ほど置く。

煎茶クリームをつくる

7クリームを濾す

別のボウルの上に漉し器を置き、ゴムベラでギューッと押しながら⑥を濾す。ハンドミキサーで角が立つまで泡立てる。

クリームを濾す

8仕上げ

メレンゲ1枚に⑦の半量を塗り広げ、メレンゲ1枚をのせる。残りの煎茶クリーム、残りのメレンゲの順に重ね、冷蔵庫で1時間休ませる。

仕上げ
完成
仕上げてから少し休ませると、クリームと接している部分のメレンゲがクリームの水分を吸ってなじみ、切りやすくなります。

教える人

本間節子 菓子研究家

自宅での少人数制のお菓子教室「at elier h」(アトリエ・エイチ)主宰。日本茶インストラクター。洋菓子店勤務、お菓子教室通いなどを経て独立。季節感と素材の味を大切にした、毎日食べても飽きない、普段使いのお菓子を提案。お菓子に合う飲み物、お茶にも造詣が深く、日本茶イベントや講習会などで幅広く活躍。

この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。

四季dancyu2023春
四季dancyu2023春
A4変型判(120頁)
2023年3月10日発売/1200円(税込)

文:松原京子 写真:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。