甘く酸味のあるパイナップルとほんのり渋い煎茶を組み合わせることで、上品で甘すぎない味わいに。使う茶葉は、山吹色または薄緑色の普通煎茶を使うと、パイナップルとの色のグラデーションがきれいです。新茶のフレッシュ感と旨味が楽しめるお菓子を、菓子研究家の本間節子さんに教えてもらいました。
ゼラチンや寒天と比べて透明度の高いアガーは、美しい光沢とゼラチンと寒天の間くらいのプルッとした独特な食感が特徴。
パイナップル | 正味150g |
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グラニュー糖またはビートグラニュー糖 | 15g |
★ ゼリー液 | |
・ 煎茶の茶葉 | 10g(普通煎茶) |
・ 熱湯 | 260ml |
・ グラニュー糖またはビートグラニュー糖 | 35g |
・ アガー | 5g |
・ 水 | 150ml |
好みのハーブ | 適宜(タイムやミントなど) |
ゼリー液用のグラニュー糖とアガーは合わせる。
パイナップルは1cm角に切り、グラニュー糖をふりかけて10分ほど置く。グラニュー糖がなじんだら、4等分にしてグラスに入れておく。
急須に茶葉を入れ、熱湯を85℃程度に冷まして加え、1分置いて濃いめに抽出し、容器に注いでおく。
鍋に水と合わせておいたグラニュー糖とアガーを入れて混ぜながら火にかけ、沸騰直前に火からおろし、③を加えて混ぜる。
鍋の底を冷水に当てて粗熱を取り、②のグラスに注ぎ入れる。冷蔵庫に2時間ほど入れて冷やし固める。ハーブを好みで添えて。
自宅での少人数制のお菓子教室「at elier h」(アトリエ・エイチ)主宰。日本茶インストラクター。洋菓子店勤務、お菓子教室通いなどを経て独立。季節感と素材の味を大切にした、毎日食べても飽きない、普段使いのお菓子を提案。お菓子に合う飲み物、お茶にも造詣が深く、日本茶イベントや講習会などで幅広く活躍。
この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。
文:松原京子 写真:木村 拓