
フードプロセッサーでつくれる簡単なブリゼ生地をセルクルで抜いて薄く焼き上げ、ヨーグルトクリームといちごを挟んでレイヤーケーキに仕立てます。華やかなおいしさが魅力のハーブとスパイスのお菓子レシピを、菓子研究家の長田佳子さんに教えてもらいました。
ブリゼ生地を焼くときにフェンネルシードをふるとフェンネルの甘くてスパイシーな香りが際立ち、おいしさアップ。はちみつでマリネしたいちごと口溶けのいいクリームもポイントです。
| ★ ブリゼ生地 | (つくりやすい分量・6枚分) |
|---|---|
| ・ バター | 80g(食塩不使用) |
| ・ きび砂糖 | 25g |
| ・ 塩 | ひとつまみ |
| ・ 卵 | 1/2個(Mサイズ) |
| ・ 薄力粉 | 140g |
| ・ アーモンドパウダー | 10g |
| ・ フェンネルシード | 適量 |
| ★ ヨーグルトクリーム | |
| ・ ヨーグルト | 100ml(無糖) |
| ・ 生クリーム | 50ml |
| いちご | 1/2パック |
| はちみつ | 適量 |
| フェンネル | 適量(フレッシュ) |
| 粉糖 | 適量 |
・ヨーグルトはキッチンペーパーを敷いたザルなどに入れ、冷蔵庫で一晩置いて水きりする。
・バターは2cm角に切る。
・卵は割りほぐす。
・オーブンを170℃に予熱する。
フードプロセッサーにバター、きび砂糖、塩を入れて軽く撹拌し、卵を加えてさらに撹拌する。

薄力粉、アーモンドパウダーを加え、全体がポロポロになってしっとりとし、ひとつにまとまるような感じになるまで撹拌する。

ひとまとめにしてオーブンペーパーの上にのせ、手のひらであらかじめ押しのばし、上からもオーブンペーパー をのせて麺棒で30×25cmにのばす。

上のオーブンペーパーを取ってセルクルで抜く。残った生地は再びまとめてのばし、同様にしてセルクルで抜く。全部で6枚つくる。

フェンネルシードを散らして手で押さえ、オーブンペーパーごと鉄板にのせ、170℃のオーブンで20~25分を目安に焼き、網にのせて冷ます。

いちごはヘタを取って縦半分に切り、はちみつをかけてなじむまでマリネする。

水きりヨーグルトと生クリームをボウルに入れ、泡立て器でしっかりと泡立て、丸口金(直径8mm)の付いた絞り袋に入れる。

⑥の生地1枚にいちごを置いて⑧のクリームを絞り、もう1枚のせてクリームといちごでデコレーション。フェンネルを飾って粉糖をふる。



フランス菓子店やオーガニックレストラン等に10年勤務ののち、2015年に「foodremedies」(フードレメディ)を立ち上げる。ハーブやスパイスなどを使い、アロマが広がるようなおいしいお菓子を研究しながら、教室をはじめ、農家や食品メーカー等とともに商品開発に取り組む。現在は山梨県甲州市にラボを構え、活動中。
この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。

文:松原京子 写真:木村 拓