ハーブとスパイスのお菓子
シナモン香る"スパイスキャロットケーキ"

シナモン香る"スパイスキャロットケーキ"

シナモンを始めとした香りの良いスパイスが効いています。にんじんだけでなく、クルミも生地に混ぜ込むことで、より味わいが奥深くなります。華やかなおいしさが魅力のハーブとスパイスのお菓子レシピを、菓子研究家の長田佳子さんに教えてもらいました。

“スパイスキャロットケーキ”のつくり方

生地にバターを使わず、米油を使うことで軽い仕上がりに。
シナモン、ナツメグ、クローブの香りが生地のおいしさを引き立てます。仕上げにバタークリームチーズを塗ると、表情が出て華やかな印象になります。

材料材料 (直径18cmのセルクル1台分)

にんじん115g
クルミ100g
2個(Mサイズ)
きび砂糖90g
米油130ml
薄力粉150g
ベーキングパウダー2g
重曹2g
ひとつまみ
シナモンパウダーふたつまみ
ナツメグパウダーふたつまみ
クローブパウダーふたつまみ
★ バタークリームチーズ
・ バター50g(食塩不使用)
・ クリームチーズ130g
・ メイプルシロップ5〜10g

1下準備

・クルミは天板に並べ、170℃のオーブンで7分ほどローストする。
・バターとクリームチーズは室温に戻す。
・セルクルの内側にオーブンペーパーを入れる。焼き上がりを考えてセルクルより少し高めにする。
・オーブンを170℃に予熱する。

2にんじんを撹拌する

にんじんは皮をむいて一口大に切り、フードプロセッサーで撹拌して細かくする。クルミもフードプロセッサーで撹拌して細かくする。

にんじんを撹拌する

3卵を泡立てる

ボウルに卵ときび砂糖を入れてハンドミキサーでしっかりと泡立て、米油を少しずつ加えながらそのつどしっかりと混ぜる。

卵を泡立てる

4粉類を加える

薄力粉、ベーキングパウダー、重曹、塩、シナモンパウダー、ナツメグパウダー、クローブパウダーを合わせてふるいながら加える。

粉類を加える

5混ぜる

ゴムベラで粉っぽさがなくなるまで大きくゆったりと混ぜる。

混ぜる

6にんじんとクルミを加える

にんじん、クルミを加えてムラのないように混ぜる。

にんじんとクルミを加える

7オーブンで焼く

天板の上にセルクルを置き、⑥の生地を流し入れ、170℃のオーブンで45分を目安に焼く。焼けたら型からはずし、網にのせて完全に冷ます。

オーブンで焼く

8バタークリームチーズをつくる

ボウルにバターとクリームチーズを入れて泡立て器で混ぜ、メイプルシロップを加えて混ぜる。

バタークリームチーズをつくる

9仕上げ

冷めたケーキの上に、バタークリームチーズをパレットナイフまたはスプーンの裏などを使って塗る。塗り方は好みでOK。

仕上げ
完成
数種類のスパイスを使ったキャロットケーキは奥行きのある味わい。メイプルシロップ入りのバタークリームチーズがよく合います。

教える人

長田佳子 菓子研究家

長田佳子 菓子研究家

フランス菓子店やオーガニックレストラン等に10年勤務ののち、2015年に「food remedies」(フードレメディ)を立ち上げる。ハーブやスパイスなどを使い、アロマが広がるようなおいしいお菓子を研究しながら、教室をはじめ、農家や食品メーカー等とともに商品開発に取り組む。現在は山梨県甲州市にラボを構え、活動中。

この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。

四季dancyu2023春
四季dancyu2023春
A4変型判(120頁)
2023年3月10日発売/1200円(税込)

文:松原京子 写真:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。