シュワシュワ酒と季節のおつまみ
プルーンの濃厚な甘味と酸味が特徴の伝統菓子"ファーブルトン"

プルーンの濃厚な甘味と酸味が特徴の伝統菓子"ファーブルトン"

ファーブルトンとはフランスのブルターニュ地方の伝統菓子です。その甘味と酸味は、生ハムと合わせると甘じょっぱく、シードルのお供として最高です。シードルやスパークリングワインと相性抜群なおつまみを、料理研究家の「マイマイ」こと真藤麻衣子さんに教えてもらいました。

“ファーブルトン”のつくり方

プルーンの濃厚な甘味と酸味がシードルの甘酸っぱさとみごとに調和。生ハムのコクと塩気を添えてシードルの甘味を引き立たせるのも楽しい。

材料材料 (直径20cmの丸型)

2個
砂糖60g
小麦粉70g
生クリーム60ml
牛乳200ml
ラム酒40g(あれば)
プルーン12粒
バター20g(有塩)

1下ごしらえ

オーブンを200℃に温め始める。ボウルに卵を割り入れて泡立て器で軽くほぐし、砂糖を加えて白っぽくなるまでよく混ぜる。

2小麦粉をふる

①に小麦粉をふるい、ムラなく混ぜる。

3クリームを加える

②に生クリーム、牛乳、ラム酒を順に少しずつ加え、なめらかになるまで混ぜる。

4型に入れる

型の内側に刷毛や指で溶かしバター(分量外)を薄く塗り、小麦粉(分量外)を薄くふるう。③の生地を流し入れ、プルーン、小さめに切ったバターを入れる。

5オーブンで焼く

200℃のオーブンで10分焼き、170℃に下げて30分焼く。お好みで生ハムを乗せても美味しい。

完成

教える人

真藤舞衣子 料理研究家

真藤舞衣子 料理研究家

会社員を経て、京都の大徳寺塔頭にて1年間生活。フランスに料理留学後、発酵研究家、料理家の活動を開始。雑誌や書籍、料理教室、講演など多方面で活躍。近著に『真藤舞衣子の まいにちおいしい! 豆腐と油揚げ』(高橋書店)がある。

この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。

四季dancyu2023春
四季dancyu2023春
A4変型判(120頁)
2023年3月10日発売/1200円(税込)

文:佐々木香織 写真:安彦幸枝

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。