シュワシュワ酒と季節のおつまみ
酸のある酒と好相性の"黒酢と五香粉(ウーシャンフェン)のポークソテー"

酸のある酒と好相性の"黒酢と五香粉(ウーシャンフェン)のポークソテー"

「実は豚肉は、シードルととっても相性がいいんです」と真藤先生。中華風の下味をつけた豚肉をソテーにして、シードルの酸味と合わせます。シードルやスパークリングワインと相性抜群なおつまみを、料理研究家の「マイマイ」こと真藤麻衣子さんに教えてもらいました。

“黒酢と五香粉のポークソテー”のつくり方

黒酢の深い酸味とシードルの軽やかな酸味がまるで低音と高音のハーモニーのように、口の中でさわやかに響き合う。

材料材料 (2人分)

豚肩ロース肉2枚(とんかつ用)
適量
粗挽き黒胡椒適量
小麦粉適量
米油大さじ2
A
・ 黒酢大さじ1
・ みりん大さじ1
・ 醤油大さじ1
・ はちみつ大さじ1
・ 五香粉小さじ1/2
蒸しキャベツ1/4個分(好みで)

1豚肉の下ごしらえ

豚肉は全体にフォークを刺し、軽く塩、胡椒をし、小麦粉を薄くまぶす。

2焼く

フライパンに油を中火で熱し、豚肉を焼く。こんがりと焼き色がついたら裏返し、もう片面も1~2分焼く。

3黒酢をからめる

②のフライパンによく混ぜたAを加え、豚肉にからめる。

4仕上げ

③の肉を食べやすく切って器に盛り、フライパンに残ったソースをかける。好みで蒸しキャベツを添える。

完成

真藤先生のお薦めは……

マイマイの偏愛シードル「シードル・ブリュット2019」

「シードル・ブリュット2019」

ナチュラル・シードルの先駆者で、元三ツ星レストランのソムリエが造る1本。約25種のりんごで仕込み、深みのある味わいを実現。「琥珀色をした泡立ち、クラシカルな味わいが私好みです」と真藤先生。

教える人

真藤舞衣子 料理研究家

真藤舞衣子 料理研究家

会社員を経て、京都の大徳寺塔頭にて1年間生活。フランスに料理留学後、発酵研究家、料理家の活動を開始。雑誌や書籍、料理教室、講演など多方面で活躍。近著に『真藤舞衣子の まいにちおいしい! 豆腐と油揚げ』(高橋書店)がある。

この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。

四季dancyu2023春
四季dancyu2023春
A4変型判(120頁)
2023年3月10日発売/1200円(税込)

文:佐々木香織 写真:安彦幸枝

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。