鯛と野菜を白ワインと水で蒸すだけというシンプルな調理法なので、素材の旨味が際立ちます。料理研究家の瀬尾幸子さんに、旬の食材を使った簡単につくれて、でもしっかりと美味しい主菜レシピを教えてもらいました。
魚を白ワインと水で蒸すだけ。混ぜたりひっくり返したりせずとも、お鍋がおいしく仕上げてくれます。鯛の切り身は、骨付きのほうが身がくずれにくく、骨から旨味が出るのでお薦めです。切り身だけだとややボリューム感に欠けてしまうから、旬の野菜でカサ増しを。野菜から旨味も出るので一石二鳥です。柔らかく蒸されたトマトは、つぶしてソースのように魚にからめて味わってみて。
鯛 | 2切れ(切り身) |
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セロリ | 1本 |
玉ねぎ | 1個 |
トマト | 1個 |
ローズマリー | 1枝 |
にんにく | 2片分(薄切り) |
オリーブオイル | 大さじ3 |
白ワイン | 50ml |
塩 | 小さじ1/2 |
粗挽き黒胡椒 | 少々 |
粒マスタード | 適量 |
鯛は塩、胡椒各少々(分量外)をまぶす。セロリは斜め薄切りにし、葉はざく切りにする。玉ねぎは薄切りにする。トマトはくし形に切る。ローズマリーは半分に切る。
鍋ににんにく、オリーブオイルを入れて弱火で炒める。香りが出たらセロリ、セロリの葉、玉ねぎを加え、中火でしんなりするまで炒める。
鯛、トマト、ローズマリーを加え、白ワイン、水50mlを注ぐ。蓋をして弱めの中火で8~10分蒸す。塩、胡椒で調味し、粒マスタードをのせる。
料理研究家。日々のごはんづくりを助けてくれる、シンプルでわかりやすいレシピが持ち味。『ラクうまごはんのコツ』(新星出版社)、『みそ汁はおかずです』(Gakken)、『賢い冷蔵庫』(NHK出版)、『おつまみ横丁』(池田書店)など、ベストセラー多数。2022年8月よりYouTubeチャンネル「ラクうま瀬尾食堂」を開設。「見ればつくれる」料理を毎週金曜日に配信している。
この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:ローラン麻奈