食欲を刺激する芳醇な香りが魅力の新たけのこのレシピです。料理研究家の瀬尾幸子さんに、旬の食材を使った簡単につくれて、でもしっかりと美味しい主菜レシピを教えてもらいました。
若竹煮よりも手軽に新たけのこを味わいたいなら、中華風の炒め物を。薄切り肉でもつくれるけれど、塊肉を使うほうがごちそう感が増します。味と香りの決め手は、醤油と紹興酒の加え方にあり。熱々のフライパンに醤油を回し入れ、ジュッと焦がして香ばしさを出し、紹興酒で焦がし醤油をはがして具にからめるイメージね。仕上げに五香粉をパラリとふれば、本場顔負けの味わいに!
豚肩ロース肉 | 150g(塊) |
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新たけのこ | 200g(水煮) |
長ねぎ | 10cm分(みじん切り) |
にんにく | 1/2片分(みじん切り) |
A | |
・ 醤油 | 大さじ1 |
・ にんにく | 小さじ1/2(すりおろす) |
胡麻油 | 大さじ1と1/2 |
醤油 | 小さじ2 |
紹興酒 | 大さじ1と1/2 |
五香粉 | ひとつまみ |
豚肉は厚さ5mmに切り、Aをもみ込む。たけのこは食べやすい大きさに切る。
フライパンに胡麻油を中火で熱し、たけのこを炒める。こんがりと色がついたら端に寄せ、豚肉を炒め、色が変わったらねぎ、にんにくを加えてさっと炒める。
醤油を回し入れ、紹興酒を入れてざっと混ぜる。器に盛り、五香粉をふる。
料理研究家。日々のごはんづくりを助けてくれる、シンプルでわかりやすいレシピが持ち味。『ラクうまごはんのコツ』(新星出版社)、『みそ汁はおかずです』(Gakken)、『賢い冷蔵庫』(NHK出版)、『おつまみ横丁』(池田書店)など、ベストセラー多数。2022年8月よりYouTubeチャンネル「ラクうま瀬尾食堂」を開設。「見ればつくれる」料理を毎週金曜日に配信している。
この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:ローラン麻奈