りんごを使った自家製だれをもみ込んだ肉は、ご飯はもちろん葉野菜と食べると手がとまらなくなるおいしさです。料理研究家の瀬尾幸子さんに、旬の食材を使った簡単につくれて、でもしっかりと美味しい主菜レシピを教えてもらいました。
家庭で食べる焼き肉は肉の質よりたれの味が肝心。すりおろしりんご入りの自家製だれなら、安い肉でも箸が止まらないおいしさに。牛肉のかわりに豚肉でつくっても旨いんです。
そして、韓国人にならって肉を葉っぱで包めば、驚くほど野菜が食べられます。この季節のイチ推し野菜は、新キャベツ。レンジで加熱すると食感がシャキシャキッとなり、甘味が格段にアップします。
牛肉 | 200g(焼き肉用/カルビやロースなど好みの部位でOK) |
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新キャベツ | 5枚(200g) |
サニーレタス | 4枚 |
★ 焼き肉のたれ | (つくりやすい分量) |
・ りんご | 1/4個分(すりおろす) |
・ にんにく | 2片分(すりおろす) |
・ 生姜 | 小さじ2(すりおろす) |
・ 醤油 | 1/2カップ |
・ 甘酒 | 1/2カップ |
A | |
・ 青じそ | 6~8枚 |
・ 小ねぎ | 3~4本(長さ5cmに切る) |
・ コチュジャン | 適量 |
・ 白煎り胡麻 | 適量 |
・ 白菜キムチ | 適量 |
たれの材料を混ぜ、牛肉に適量(肉の表面にからむ程度)をもみ込む。
キャベツは耐熱ボウルに入れてラップをふんわりとかけ、電子レンジ(500W)で4分加熱する。流水で洗って粗熱を取り、大きめにちぎる。
フライパンを中火で熱し、牛肉を焦がさないように焼く。キャベツ、サニーレタス、Aとともに器に盛り、肉やAを葉野菜で包んで食べる。
料理研究家。日々のごはんづくりを助けてくれる、シンプルでわかりやすいレシピが持ち味。『ラクうまごはんのコツ』(新星出版社)、『みそ汁はおかずです』(Gakken)、『賢い冷蔵庫』(NHK出版)、『おつまみ横丁』(池田書店)など、ベストセラー多数。2022年8月よりYouTubeチャンネル「ラクうま瀬尾食堂」を開設。「見ればつくれる」料理を毎週金曜日に配信している。
この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:ローラン麻奈