春のみずみずしいニラをつかった、季節を感じる餃子です。料理研究家の瀬尾幸子さんに、旬の食材を使った簡単につくれて、でもしっかりと美味しい主菜レシピを教えてもらいました。
にらって年中手に入るけれど、実は春が旬なんです。なかでも太めの「一番にら」が狙いめ。甘さとみずみずしさが全然違います。
この餃子は、にらを味わうための餃子。にんにくも生姜もねぎも使わず、にら1束分をたっぷり加えます。根元をざくっと切り落としちゃう人がいるけれど、この部分こそおいしいので、捨てないで全部刻んでくださいね。
豚挽き肉 | 150g(脂多めがよい) |
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にら | 1束 |
A | |
・ 卵 | 1個 |
・ 水 | 大さじ2 |
・ 小麦粉 | 大さじ1と1/2 |
・ 味噌 | 小さじ1と1/2 |
・ 胡麻油 | 小さじ1 |
・ 塩 | 小さじ1/3 |
・ 胡椒 | 少々 |
餃子の皮 | 16枚 |
サラダ油 | 大さじ2~3 |
酢醤油 | 適量 |
ラー油 | 適量 |
練りがらし | 適量 |
にらは小口切りにする。ボウルににら、挽き肉、Aを入れて手でしっかり練り混ぜる。餃子の皮1枚につき肉だね1/16量をのせる。周りに水をつけて半分に折り、ひだを寄せながら包み、フライパンに並べる。
フライパンを強火にかけ(油はひかない)、チリチリと音がしてきたら水200ml(餃子が1cmほど水に浸る程度)を注ぐ。煮立ったら蓋をし、水気がとぶまで強めの中火で蒸し焼きにする。
蓋を取って油を回しかけ、中火で焼く(皮がフライパンからはがれるまで、きっちり焼ききる)。器に盛り、好みの調味料で食べる。
料理研究家。日々のごはんづくりを助けてくれる、シンプルでわかりやすいレシピが持ち味。『ラクうまごはんのコツ』(新星出版社)、『みそ汁はおかずです』(Gakken)、『賢い冷蔵庫』(NHK出版)、『おつまみ横丁』(池田書店)など、ベストセラー多数。2022年8月よりYouTubeチャンネル「ラクうま瀬尾食堂」を開設。「見ればつくれる」料理を毎週金曜日に配信している。
この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:ローラン麻奈