荻野恭子さんの手づくり調味料レシピ
しっとり柔らかな食感がたまらない"鶏肉と新じゃがいものタジン"

しっとり柔らかな食感がたまらない"鶏肉と新じゃがいものタジン"

塩レモンをつくったらぜひ試してほしいレシピです。塩レモンの風味をまとった鶏肉とじゃがいものおいしさに、手が止まらなくなること間違いなし!料理研究家の荻野恭子さんから、日々役立つ調味料を習いました。

“鶏肉と新じゃがいものタジン”のつくり方

塩レモンでマリネした柔らかな鶏肉もさることながら、その旨味をしっかりと受け止めたじゃがいもがまた美味。
本来は水を一切入れませんが、少量加えてつくりやすくしています。

材料材料 (2人分)

鶏もも肉1枚
新じゃがいも2個
玉ねぎ 1/2個
塩レモン20〜30g
少々
胡椒少々
にんにく 1片分(薄切り)
イタリアンパセリ大さじ2(粗みじん)
タイムの葉小さじ1/2(生)
グリーンオリーブの実8粒
1/4カップ
オリーブオイル大さじ3

1下ごしらえ

鶏肉は一口大に切り、塩レモン、塩、胡椒をからめる。玉ねぎは薄切り、じゃがいもは皮付きのまま輪切りにする。

2タジンに具材を入れる

タジンまたは鍋に玉ねぎを敷いてにんにくを散らし、じゃがいもを並べる。その上に鶏肉をのせ、イタリアンパセリ、タイム、グリーンオリーブを散らす。

3蒸し煮にする

②に水とオリーブオイルを回しかけ、蓋をして弱めの中火にかける。沸いてから20分ほど蒸し煮する。

完成

教える人

料理研究家 荻野恭子

料理研究家 荻野恭子

料理研究家。世界中を旅しながら現地の家庭やレストランで料理を習い、食文化を研究するのがライフワーク。これまでに訪れた国は65ヶ国以上。特に“塩”は長年追いかけ続けているテーマの一つで、近著に『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)がある。ほかに『手づくり調味料のある暮らし』(暮しの手帖社)など著書多数。自宅で料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰。

※この記事の内容は、『四季dancyu 2023春』に掲載したものです。

四季dancyu 2023 春
四季dancyu 2023 春
A4変型判(120頁)
2023年3月10日発売/1200円(税込)

文:鹿野真砂美 撮影:伊藤徹也

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。