チョコレートとチーズのおもてなしスイーツレシピ
軽やかな食べ心地の"抹茶のティラミス"

軽やかな食べ心地の"抹茶のティラミス"

抹茶を使った、若草色のマスカルポーネクリームが主役のティラミスです。お茶の時間はもちろん、お酒と合わせても素敵な菓子レシピを、菓子研究家の田中博子さんに教えてもらいました。

“抹茶のティラミス”のつくり方

しっかり冷蔵庫でやすませて、仕上げ直前に泡立てることによって口に入れるとふんわりなめらか、コクがあるのにライトな食べ心地。
ペクチン独特のテクスチャーも加わった新しいおいしさです。
大きい器に交互に重ねて仕上げても。
冷蔵庫に入れてもクリームが固くなることがないので、2~3日楽しめます。おもてなしのデザートにもお薦め。

材料材料 (約4人分)

★ マスカルポーネクリーム
・ マスカルポーネチーズ150g
・ グラニュー糖大さじ2
・ ペクチン小さじ1/2
・ 生クリーム200ml
・ 卵黄1個分
・ 抹茶小さじ2
★ 抹茶液
・ 抹茶2g
・ 湯600ml
フィンガービスケット10本
抹茶適量

1マスカルポーネクリームをつくる

グラニュー糖にペクチンを加えてよく混ぜる。

マスカルポーネクリームをつくる

2生クリームとマスカルポーネクリームを混ぜる

鍋に生クリームを入れ、①を加えて泡立て器で混ぜる。中火にかけ、 10秒ほど沸騰させて火を止める。

生クリームとマスカルポーネクリームを混ぜる

3撹拌する

縦長の容器に移し、卵黄、マスカルポーネチーズ、抹茶を加え、ハンドブレンダーで撹拌する。均一に混ざったら、さらに10秒ほど撹拌して止める(ハンドブレンダーで撹拌することで材料を結合させ、時間がたっても分離しないクリームになる)。

撹拌する

4冷やす

容器ごと氷水で素早く冷やす。

冷やす

5ねかせる

バットに移してラップをぴったりと張りつけ、保冷剤をのせ、冷蔵庫で一晩ねかせる。

ねかせる

6泡立てる

翌日ボウルに移し、ハンドミキサ ーの高速で2分ほど混ぜ、そのあと速度を落として様子を見ながら泡立て、しっかりと空気を含ませる。

泡立てる

7ビスケットを抹茶液にくぐらせる

抹茶液の材料を別のボウルに入れ、茶筅か泡立て器で混ぜる。フィンガービスケットを半分に折って抹茶液にくぐらせ、器に入れる。

ビスケットを抹茶液にくぐらせる

8仕上げ

⑥のクリームと抹茶液にくぐらせたフィンガービスケットを交互に重ねて盛り、仕上げに抹茶をふる。冷蔵庫で最低10分冷やす。

仕上げ
完成

教える人

菓子研究家 田中博子

菓子研究家 田中博子

調理製菓師専門学校を卒業後、洋菓子店の勤務を経て、22歳で念願の藤野真紀子氏の助手になる。妥協せずおいしさと美しさを追求する姿勢に触発され、5年後に渡仏。ジャムで有名なアルザス地方の「メゾン・フェルベール」に勤務。帰国後、2011年からフランス菓子とジャムを専門としたお菓子教室「クレアパ」を主宰。数年間のオーストラリア生活を挟み、現在は地元・九州の佐世保で活動中。

※この記事の内容は、『四季dancyu 2022冬』に掲載したものです。

四季dancyu 2022冬
四季dancyu 2022冬
いつもの食卓をちょっと格上げ

A4変型 判( 120 頁)
ISBN: 9784833481748
2022年12月13日発売 / 1,100円(税込)

文:松原京子 撮影:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。