バターをたっぷり入れたリッチな生地は、きび砂糖を使い自然な甘さに仕上げました。具材はカットしたクリームチーズと干しあんずを入れて、甘味と酸味のバランスのいいパウンドケーキです。お茶の時間はもちろん、お酒と合わせても素敵な菓子レシピを、菓子研究家の田中博子さんに教えてもらいました。
干しあんずはゆでてふっくらさせてから加えると、生地によくなじみます。
クリームチーズの分量は80gでも120gでもいいので、冷蔵庫に残っているクリームチーズを使って気軽につくれます。
干しあんずの分量も好みで加減してOK。
クリームチーズ | 100g |
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干しあんず | 80g |
バター | 130g(食塩不使用) |
きび砂糖 | 100g |
アーモンドパウダー | 30g |
卵 | 120g |
薄力粉 | 70g |
ベーキングパウダー | 1.5g |
コーンスターチ | 40g |
★ 仕上げ用 | |
・ 季節の果物 | 適量(いちご、キウイ、オレンジ、グレープフルーツ(ピンクやルビー)など) |
干しあんずは熱湯で5分ほどゆで、柔らかくなったら水気をきり、2cm角くらいに切る。崩れてしまった場合は手でちぎっても。
ボウルにバターを入れてゴムベラで練り、きび砂糖を加えて白っぽくなるまでハンドミキサーで泡立てる。アーモンドパウダーを加えて混ぜる。
卵を3回に分けて加え、そのつどハンドミキサーで混ぜる。分離してしまったら粉類から大さじ1を取って加えて混ぜる。
ふるっておいた粉類を加えて混ぜ、①の干しあんずを加えてざっと混ぜる。
型に④の生地の半量を入れ、クリ ームチーズの半量をところどころに入れる。
残りの生地にクリームチーズの残りを加えて混ぜる。
型に入れてならし、180℃のオーブンで25分焼き、170℃に下げて15分焼く。
型からはずし、ケーキクーラーにのせて冷ます。切り分けて器に盛り、食べやすい大きさに切って混ぜ合わせたフルーツを添える。
調理製菓師専門学校を卒業後、洋菓子店の勤務を経て、22歳で念願の藤野真紀子氏の助手になる。妥協せずおいしさと美しさを追求する姿勢に触発され、5年後に渡仏。ジャムで有名なアルザス地方の「メゾン・フェルベール」に勤務。帰国後、2011年からフランス菓子とジャムを専門としたお菓子教室「クレアパ」を主宰。数年間のオーストラリア生活を挟み、現在は地元・九州の佐世保で活動中。
※この記事の内容は、『四季dancyu 2022冬』に掲載したものです。
文:松原京子 撮影:木村 拓