ざくざくのクランブルでサンドした、食感も楽しいレアチーズケーキです。くるみの香ばしさがアクセント。お茶の時間はもちろん、お酒と合わせても素敵な菓子レシピを、菓子研究家の田中博子さんに教えてもらいました。
クランブルとのバランスを考え、生地は意図的に少し固めにし、キルシュ酒を効かせて仕上げます。
生地を漉してから固めると、なめらかな口当たりになります。
このチーズケーキには圧倒的に蒸留酒が合うので、キルシュ酒の代わりに加えるならラム酒を。
クリームチーズ | 80g |
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サワークリーム | 200g |
グラニュー糖 | 30g |
生クリーム | 120ml |
レモン汁 | 20ml |
キルシュ酒 | 15ml |
板ゼラチン | 6g |
★ くるみのクランブル | |
・ バター | 40g(食塩不使用) |
・ グラニュー糖 | 20g |
・ 塩 | ひとつまみ(フルール・ド・セル) |
・ アーモンドパウダー | 50g |
・ 薄力粉 | 50g |
・ カソナード* | 20g |
・ くるみ | 50g(生) |
*サトウキビ100%でつくられるブラウンシュガー。
ボウルにカソナードとくるみ以外の材料を入れ、両手の指でもむようにして混ぜ、均一にまとまったら、カソナードとくるみを加えて混ぜる。
オーブンペーパーを敷いた天板に広げ、170℃のオーブンで15~20分焼く。途中10分たったら生地を木ベラなどでひっくり返して砕く。再びオーブンに入れて焼く。
オーブンペーパーの上にセルクルをのせ、②のクランブルが冷めたら、半量をセルクルの中に敷いておく。
ゼラチンを氷水の中に入れ、冷蔵庫で最低10分ふやかす。
鍋に湯を沸かし、沸騰したら火を止め、湯が冷めたら弱火にかけてボウルをのせ、クリームチーズ、サワークリーム、グラニュー糖、半量の生クリームを入れる。
湯煎にかけながらときどき泡立て器で混ぜ、なめらかになったら湯煎からはずす。
別のボウルに水気を絞ったゼラチンとキルシュ酒を入れて湯煎にかけ、ゼラチンが溶けたら ⑥に加えて泡立て器で混ぜる。
残りの生クリーム、レモン汁を加え泡立て器で混ぜ、漉し器で漉し、ボウルの底を氷水に当てながらとろみをつける。
③のセルクルに流し入れ、残りのクランブルをのせ、冷蔵庫で3時間以上冷やし固める。固まったらセルクルからはずす。
調理製菓師専門学校を卒業後、洋菓子店の勤務を経て、22歳で念願の藤野真紀子氏の助手になる。妥協せずおいしさと美しさを追求する姿勢に触発され、5年後に渡仏。ジャムで有名なアルザス地方の「メゾン・フェルベール」に勤務。帰国後、2011年からフランス菓子とジャムを専門としたお菓子教室「クレアパ」を主宰。数年間のオーストラリア生活を挟み、現在は地元・九州の佐世保で活動中。
※この記事の内容は、『四季dancyu 2022冬』に掲載したものです。
文:松原京子 撮影:木村 拓