とろけたなすが太麺パスタに絡みつき、濃厚なおいしさ。なすの技ありダブル使いで、味もボリュームも大満足の野菜パスタに。料理研究家の坂田阿希子さんに、ご自身が大好きだという太麺パスタのレシピを習いました。
野菜だけでは太麺を受け止めきれないのでは?などという心配は無用!
揚げて味に厚みを出したなすは、トッピングにするだけでなく、トマトと合わせて濃厚なソースに。にんにくと一緒に炒めて旨味を引き出したアンチョビが、熟れた塩気で全体をグッと引き締めます。
スパゲッティ | 200g(2.2~2.4mm(※)) |
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なす | 8個 |
ホールトマト | 1缶(400g)(缶詰) |
オリーブオイル | 大さじ3 |
にんにく | 1片分(薄切り) |
アンチョビ | 20g(みじん切り) |
赤唐辛子 | 1本(へたと種を除く) |
塩 | 適量 |
※スパゲッティは、塩少々(分量外)を加えた湯で②の途中からゆで始め、表示時間より2分短くゆでる。
なすの半量はピーラーで縞むきにし、幅3cmの輪切りにする。残りはすべて皮をむき、幅3cmの輪切りにする。
深めのフライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、 ①のなすすべてを揚げ焼きにする。火が通ったら取り出し、皮をすべてむいたなすのみ、フォークで粗くつぶす。
②のフライパンににんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ったら、アンチョビ、赤唐辛子を加える。
ホールトマトをザルでこして加え、強火にする。とろみが出てくるまで5~6分煮詰め、②でつぶしたなすを加えて煮る。
④にスパゲッティのゆで汁約80mlを加え、塩で味をととのえる。
スパゲッティがゆで上がったら湯をきって⑤に加え、全体を手早く和える。
器に盛り、②の残りのなすをのせる。
フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。
※この記事の内容はdancyuムック『技あり!dancyu パスタ』に掲載したものです。
文:遠藤綾子 写真:原ヒデトシ