潔くも、具材は大ぶりに切ったベーコンとししとうだけ。シンプルなれど贅沢な、これぞナポリタンの新境地!料理研究家の坂田阿希子さんに、ご自身が大好きだという太麺パスタのレシピを習いました。
最大のポイントは、スモーキーなベーコンを使うこと。大ぶりに切り、脂をほどよく残すように調理することで、噛みしめるごとにジワッと風味があふれ、バターやトマトベースのソースと相まって濃厚な味わいに。ししとうのシャープな青くささが全体の味をキリリと引き締めます。
スパゲッティ※ | 200g(2.2~2.4mm) |
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ベーコン | 100g(ブロック) |
ししとう | 4本(小) |
サラダ油 | 大さじ2 |
塩 | 適量 |
トマトペースト | 小さじ2 |
トマトケチャップ | 大さじ5 |
バター | 50g(2~3等分に切る) |
黒胡椒 | 適量(ホール) |
タバスコ | 適量 |
※スパゲッティは、塩少々(分量外)を加えた湯で②の途中からゆで始め、表示時間どおりにゆでる。
ベーコンは1.5cm角の棒状に切る。ししとうはへたを切り落とし、幅3~4mmの小口切りにする。
フライパンにサラダ油を入れて弱めの中火にかけ、ベーコンを加えて炒める。脂が出て、表面がところどころチリチリしてきたら、ししとうを加えて中火で炒める。
ししとうが少ししんなりとしてきたら、塩を軽くふり、トマトペースト、トマトケチャップを加えて炒め合わせる。
③にスパゲッティのゆで汁150mlを加え、強火で煮立てながら木ベラでなじませるように混ぜる。さらに、バターを加え、木ベラで混ぜて乳化させる。
スパゲッティがゆで上がったら湯をきって④に加え、全体を手早く和える。塩約小さじ1/3で味をととのえる。
器に盛り、黒胡椒を挽きながらかけ、好みでタバスコをふる。
フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。
※この記事の内容はdancyuムック『技あり!dancyu パスタ』に掲載したものです。
文:遠藤綾子 写真:原ヒデトシ