藤井恵さんの今宵の酒と季節のおつまみ
モチモチ食感と優しい甘味が魅力の"大豆とじゃがいものピンデトック風"

モチモチ食感と優しい甘味が魅力の"大豆とじゃがいものピンデトック風"

大豆とじゃがいもの甘味、モチモチの食感が印象的な一口サイズのチヂミです。自他ともに認める大の酒好きの料理研究家、藤井恵さんに、旬の食材を取り入れた体に負担のないおつまみレシピを教えてもらいました。

“大豆とじゃがいものピンデトック風”のつくり方

ピンデトックとは緑豆でつくるチヂミのことですが、手軽な大豆で代用。つなぎとしてじゃがいもも加えてみました。
素材の味を生かすため、こんがりではなく、白く焼くのがポイント。

お酒夜話④ チヂミにはマッコリ?

「枝豆にビール」のように、韓国では「チヂミにマッコリ」が当たり前。理由は不明ですが、韓国の人のDNAに組み込まれているようです。乳酸菌が生きている生マッコリは、甘すぎず酸味が爽やか。チヂミとともにぜひお試しを。

国産マッコリ『White Monday』
藤井さんお薦めの国産マッコリ『White Monday』。口当たりがよく飲みやすい。

材料材料 (2~3人分)

ゆで大豆1カップ
じゃがいも1個
A
・ 水大さじ4
・ 塩少々
サラダ油大さじ3
赤ピーマン8切れ(粗みじん)
B
・ 醤油小さじ2
・ 酢小さじ1
・ 胡麻油小さじ1/2
・ 小ねぎ少々(小口切り)

1じゃがいもと大豆をミキサーにかける

じゃがいもは皮をむいて4等分に切り、大豆、Aとともにミキサーにかけ、とろりとした状態にする。

2焼く

フライパンに油を中火で熱し、①をスプーン1杯ずつすくって入れ、それぞれ丸く広げて赤ピーマンをのせる。焦がさないように焼き、ごく薄く焼き色がついたら裏返して同様に焼く。

3器に盛る

器に②を盛り、Bを混ぜて添える。

完成

教える人

藤井恵 料理研究家

藤井恵 料理研究家

料理研究家。生粋の呑んべえで日々、晩酌を欠かしたことはなく、休肝日はほぼゼロ。とはいえ、管理栄養士としての知識とこれまでの経験を生かし、ヘルシーでおいしいつまみレシピを雑誌や書籍、テレビなどで紹介している。酒好きにお薦めの著書は『居酒屋ふじ井』(永岡書店)、『世界一美味しい!やせつまみの本』(主婦と生活社)など多数。趣味は居酒屋巡りと温泉。最近では長野の別荘で、地物の食材でつまみをつくり、信州の地酒を味わうのが至福の時間。

文:佐々木香織 写真:ローラン麻奈

この記事は四季dancyu 2022 冬に掲載したものです。

四季dancyu2022冬
四季dancyu2022冬
A4変型判(120頁)
2022年12月13日発売/1,100円(税込み)
佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。