藤井恵さんの今宵の酒と季節のおつまみ
赤味噌がポイントの"鉄板焼き豆腐"

赤味噌がポイントの"鉄板焼き豆腐"

水分を切ってギュッと締まった豆腐は、まるで肉のような食べごたえがあります。赤味噌ベースの濃厚な味噌だれ味で、お酒が止まらない一品です!自他ともに認める大の酒好きの料理研究家、藤井恵さんに、旬の食材を取り入れた体に負担のないおつまみレシピを教えてもらいました。

“鉄板焼き豆腐”のつくり方

飛騨高山にある食堂の名物料理をアレンジ。十分に水きりした豆腐をたれに漬けてから焼くので、中まで味噌の旨味がしみ込んでいます。
鼻をくすぐる香ばしさとジュージュー焼ける音も酒を誘います。

お酒夜話② 藤井さん愛用の酒器

季節を問わず、冷やした生酒を好んで呑むので、お猪口はガラス製を愛用。一度にたくさん飲みたいので、つい大きめサイズを選んでしまいます。飲み口が薄く、軽くて持ちやすい木村硝子店のワイングラス『バンビ』も出番の多い酒器。

酒器

材料材料 (2人分)

木綿豆腐1と1/2丁
A
・ 赤味噌大さじ1と1/2
・ 醤油大さじ1
・ 酒大さじ1
・ みりん大さじ1
・ 砂糖大さじ1/2
・ 生姜汁大さじ1/2
サラダ油大さじ3
削り節5g
小ねぎ2本分(小口切り)

1豆腐の水を切る

豆腐はキッチンペーパーで包んで1kgの重しをし、2時間以上置く。長さと厚さを半分に切る。

2調味料をからめる

バットにAを入れて混ぜ、①にからめて室温に30分ほど置く。

調味料をからめる

3焼く

フライパンに油を中火で熱し、②の汁気をきって並べ、両面をこんがりと焼く。豆腐を取り出し、バットに漬け汁が残っていたら煮立て、とろりとしたら火を止める。

焼く

4仕上げ

器に豆腐を盛って汁をかけ、削り節、ねぎをのせる。

完成

教える人

藤井恵 料理研究家

藤井恵 料理研究家

料理研究家。生粋の呑んべえで日々、晩酌を欠かしたことはなく、休肝日はほぼゼロ。とはいえ、管理栄養士としての知識とこれまでの経験を生かし、ヘルシーでおいしいつまみレシピを雑誌や書籍、テレビなどで紹介している。酒好きにお薦めの著書は『居酒屋ふじ井』(永岡書店)、『世界一美味しい!やせつまみの本』(主婦と生活社)など多数。趣味は居酒屋巡りと温泉。最近では長野の別荘で、地物の食材でつまみをつくり、信州の地酒を味わうのが至福の時間。

※この記事は『四季dancyu 2022 冬』に掲載したものです。

四季dancyu2022冬
四季dancyu2022冬
A4変型判(120頁)
2022年12月13日発売/1,100円(税込み)

文:佐々木香織 写真:ローラン麻奈

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。