味噌を使いこなす基本レシピ
基本の"ふろふき大根"

基本の"ふろふき大根"

冬に甘味が増してみずみずしい大根はふろふきで。皮を厚めにむくこと、隠し包丁を入れて火の通りをよくすることがポイントです。こっくり練り味噌と、練りがらしがいい仕事をしてくれます。複雑で深い旨味を持つ味噌を使いこなすレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“ふろふき大根”のつくり方

材料材料 (4個分)

大根16cm(太いもの)
2~3カップ
だし昆布6cm
練り味噌適量
練りがらし適量
★ 練り味噌
 ├ 赤だし味噌200g
 ├ 砂糖60g
 ├ みりん大さじ3
 └ 酒大さじ3

1練り味噌をつくる

小鍋に味噌を入れて砂糖、みりん、酒を加え、木ベラで混ぜる。中火にかけてとろりとするまで練り合わせる。冷めたら保存容器に入れて冷蔵庫で保存する。

練り味噌をつくる

2大根の皮をむく

大根は厚さ4cmの輪切りにして皮をむく。皮の内側に縦に繊維が通っているので、それを取るために厚めにむくこと。

大根の皮をむく

3面取りをする

切り口の角を包丁で削るようにして面取りをする。

面取りをする

4切り込みを入れる

裏に厚さの1/2まで十文字の切り込みを入れる。

切り込みを入れる

5下ゆでする

鍋に大根を入れてかぶるくらいの水、米大さじ1(分量外)を入れて強めの中火にかけ、煮立ってきたら蓋をして弱火で20~30分、やわらかくなるまでゆでてそのまま冷ます。

下ゆでする

6煮る

大根は米を洗い落とし、昆布を敷いた鍋に入れ、水を加えて中火にかける。煮立ってきたら、弱めの中火で10分ほど、大根を温めるように煮る。器に大根を盛って練り味噌をかけ、からしをのせて煮汁を注ぐ。

煮る
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、「料理のてほどき さしすせそ みそ」に掲載したものです。

料理の手ほどき さしすせそ みそ
料理の手ほどき さしすせそ みそ
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478564
2020年3月31日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。