皮から手づくりの水餃子はつるんとした食感が最高です。餡の中にたっぷりと入れたXO醤で、濃厚な旨味を楽しめます。料理研究家の荻野恭子さんから、日々役立つ調味料を習いました。
お金をかたどった水餃子は、中国では春節に食べるもの。
つるつるのなめらかな舌触りともっちり食感が最高。
餡はきのことXO醤で旨味たっぷり。
酢と胡椒を合わせたたれにつけ、一口かじればじゅわーっとエキスが広がって、もう一個、と止まらなくなる。
★ 餃子用の生地 | つくったものの半量(下記参照) |
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★ 餡 | |
・ 豚挽き肉 | 100g |
・ 豚バラ肉 | 100g(薄切り) |
・ 塩 | ひとつまみ |
・ しめじ | 舞茸と合わせて150g |
・ 舞茸 | しめじと合わせて150g |
・ XO醤 | 大さじ2 |
・ 植物油 | 大さじ1 |
塩 | 適量 |
餃子のたれ | 適量(* ) |
★ 餃子用の生地 | (つくりやすい分量) |
・ 薄力粉 | 150g |
・ 強力粉 | 150g |
・ 水 | 150g(180ml) |
・ 塩 | 小さじ1/2 |
*餃子のたれは、酢+胡椒(ほかににんにく、山椒)などお好みで。
大きなボウルに2種類の粉を入れ、ゴムベラで混ぜ合わせる。水と塩を混ぜて塩水をつくり、粉に注いで全体に水分を行き渡らせるように混ぜる。
手で押しながらしばらくこね、ひとまとまりになったらラップをかけて30分以上休ませる。餃子は出来上がった生地の半量を使うので、残りの半量はぴっちりとラップをして冷凍庫で保管しておけば、自然解凍させて餃子のほか、のばして2人分のうどんや焼きそばの麺にできる。
しめじと舞茸は粗みじんにして植物油で炒め、XO醤を加えて混ぜ、粗熱を取る。
バラ肉を包丁で細かくたたいて挽き肉と合わせ、塩を加えてよく練り、③を混ぜ合わせる。
②の生地を2等分にしてそれぞれを棒状にのばし、1本を10等分にする(計20個)。
生地の断面を上にして手のひらで押しつぶしたら、生地を回しながら麺棒でのばし、丸く広げる。きれいにのばせると皮の中心だけが分厚くなっている。
皮1枚につき、餡大さじ1を目安にのせてたたみ、両手の指でギュッと押さえてとじる。手づくりの皮は柔らかいので、水を塗らなくても大丈夫。のびるので餡の量が多めでも包むことができる。
鍋にたっぷりの湯を沸かし、少し塩分を感じる程度の塩を入れ、⑦をゆでる。餃子が浮き上がってきたら、さらに1~2分、皮がふっくらしてきたら引き上げる。
料理研究家。世界中を旅しながら現地の家庭やレストランで料理を習い、食文化を研究するのがライフワーク。これまでに訪れた国は65カ国以上。特に“塩”は長年追いかけ続けているテーマの一つで、近著に『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)がある。ほかに『手づくり調味料のある暮らし』(暮しの手帖社)など著書多数。自宅で料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰。
※この記事の内容は、『四季dancyu 2022秋』に掲載したものです。
文:鹿野真砂美 撮影:伊藤徹也