醤油のおいしさを実感する基本レシピ
焦げた香りも調味料!ひじきたっぷりの"こがし醤油焼き飯"

焦げた香りも調味料!ひじきたっぷりの"こがし醤油焼き飯"

味付けは醤油のみのシンプルな焼き飯ですが、その香りは食欲を直撃し、箸が止まらなくなること間違いなしです。料理に深みや香りを与えてくれる万能調味料、醤油。改めてそのおいしさを実感するレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“こがし醤油焼き飯”のつくり方

こげた醤油の香りは、醤油の糖分とアミノ酸が熱に反応してつくり出されるもので、この香りは醤油の魅力のひとつ。鍋肌にひと回し。香ばしい香りを添えて焼き飯を仕上げます。

材料材料 (2人分)

温かいご飯400g
芽ひじき5g(もどして50g)
長ねぎ10cm
豚挽き肉100g
胡麻油大さじ1
大さじ1
醤油大さじ1と1/2

1ひじきを戻す

芽ひじきは洗ってたっぷりの水に5~10分浸してもどし、ザルにあげて水気をきる。

2長ねぎをカットする

長ねぎは粗いみじん切りにする。

3挽き肉を炒める

中華鍋に胡麻油を熱し、挽き肉を入れてほぐしながら炒め、肉の色が変わってポロポロになったらひじきを加えて炒め合わせる。

4仕上げ

全体に油が回ったら、ご飯、ねぎを加えて炒め合わせ、酒をふり、鍋肌に醤油を回し入れ、全体を大きく混ぜる。

仕上げ
醤油は鍋肌にかけるようにして入れると、香ばしい香りがさらに立ち上ります。
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、『料理の手ほどき さしすせそ しょうゆ』に掲載したものです。

料理の手ほどき さしすせそ しょうゆ
料理の手ほどき さしすせそ しょうゆ
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478519
2020年2月29日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。