頬張るとプチプチとはじけ、口いっぱいに広がる旨味がたまらないイクラ丼。ぜひ、生筋子からつくって、たっぷり贅沢なイクラ丼を楽しんでください。料理に深みや香りを与えてくれる万能調味料、醤油。改めてそのおいしさを実感するレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
9~11月に出回る生筋子。薄皮に包まれている卵を1粒1粒ほぐしたものがイクラです。
醤油漬けにしてたっぷりご飯にかけました。ツヤツヤのイクラは宝石のよう。秋限定のごちそうです。
生筋子 | 1腹(250g) |
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★ 漬け汁 | |
・ みりん | 大さじ3 |
・ 酒 | 大さじ3 |
・ 醤油 | 大さじ3 |
温かいご飯 | 適量 |
わさび | 適量(すりおろし) |
鍋にみりん、酒を入れて中火にかけて煮立て、冷ました後に醤油を加えて混ぜる。
筋子の縦の筋目に指を入れて広げる。
大きなボウルに入れて、塩大さじ1~2(分量外)をふり入れる。
60~70℃の湯をたっぷり加える。
菜箸3~4本で底から回すようにしてかき混ぜる。
ほぐれてきたら、筋子の薄皮を引っかけて取る。
水を捨て、新たにたっぷりの水を加えて混ぜ、浮いてきた皮などを流し、これを3~4回繰り返す。
ザルにあげてそのまま冷蔵庫で1~2時間おく。保存容器に移して①の漬け汁を注ぎ、蓋をして冷蔵庫で1晩漬ける。
器に温かいご飯を盛ってイクラの醤油漬けをかけ、わさびを天盛りにする。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、『料理の手ほどき さしすせそ しょうゆ』に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ