漬けにしたカツオは、ねっとりとした食感と深い旨味が魅力。工程はシンプルなので、家での飲み会にもうってつけの料理です。料理に深みや香りを与えてくれる万能調味料、醤油。改めてそのおいしさを実感するレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
三重県、伊勢志摩の漁師が漁の合間に食べていたといわれる郷土料理。とれたてのカツオを薄く切って醤油をかけ、手で豪快に混ぜて食べたのが始まりだとか。
今では誰もに愛されるちらし寿司になりました。
カツオ | 300g |
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★ 漬け汁 | |
・ 醤油 | 大さじ2 |
・ みりん | 大さじ1 |
・ 酒 | 大さじ1 |
・ 生姜の絞り汁 | 小さじ1 |
米 | 2合 |
水 | 2合の目盛り |
★ 寿司酢 | (塩が溶けるまで混ぜ合わせる) |
・ 酢 | 1/3カップ |
・ 砂糖 | 大さじ1 |
・ 塩 | 小さじ2/3 |
甘酢生姜 | 40g |
小ねぎ | 50g |
切り白胡麻 | 大さじ2 |
米を普通に炊く。飯台を濡らし、水気をかたく絞った布巾で水気を拭く。炊き上がったご飯を飯台に取り出し、寿司酢をしゃもじの上に落とすようにして全体にふり、切るようにして混ぜ、いったんひとまとめにして、全体に広げてうちわであおいで冷ます。
カツオは大きなものは縦半分に切り、厚さ8mmに切る。
ボウルに漬け汁の材料を入れて混ぜ、カツオを入れてからめる。20分ほど漬けてカツオの水気をきる。
甘酢生姜はせん切りにする。小ねぎは小口切りにする。
酢飯にカツオ、④、胡麻を入れて混ぜる。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、『料理の手ほどき さしすせそ しょうゆ』に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ