料理の味を深めるお酢の基本レシピ
食感が良く酒の肴にもなる"きゅうりのはりはり漬けと辣白菜(ラーパーツァイ)"

食感が良く酒の肴にもなる"きゅうりのはりはり漬けと辣白菜(ラーパーツァイ)"

きゅうりも白菜も下ごしらえでしっかりと水分を抜くことで、パリッと心地よい食感が得られ、しっかりと味もしみ込みます。料理の味を深める酢を使いこなす基本レシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“きゅうりのはりはり漬け”のつくり方

生姜をきかせてシャキッとした味に仕上げました。
生姜の量を減らして、優しい味にしても。

材料材料 (3~4人分)

きゅうり6本
★ 漬け汁
・ 酢60ml
・ 醤油60ml
・ 砂糖大さじ3~4
・ 生姜小1片分(せん切り)
・ 赤唐辛子1本分(半分に切る)

1きゅうりを干す

きゅうりはピーラーで縦に3本ほど皮をむき、厚さ1cmの斜め切りにして盆ザルに広げ、途中上下を返しながら1~2日干す。

きゅうりを干す
きゅうりは表面がからりとするくらいまで干してから漬けると、時間がたってもパリパリの歯ごたえになります。

2漬け汁をつくる

鍋(アルミ以外)に漬け汁の材料を入れて中火にかけ、煮立てて砂糖を溶かし、そのまま冷ます。

3漬ける

きゅうりを保存容器に入れて漬け汁を注ぎ、4~6時間おく。

“辣白菜”のつくり方

中国、四川の代表的な漬物です。酢+砂糖+胡麻油で香りよく。ビールのつまみに大うけです。

材料材料 (4人分)

白菜500g
小さじ2
生姜小1片分(せん切り)
赤唐辛子1本分(輪切り)
胡麻油大さじ2
大さじ4
砂糖大さじ2

1塩をふる

白菜は長さ5~6cmに切り、芯の部分は縦に幅6~8mmに切り、ボウルに入れて塩をふり、まぶして2時間ほどおく。

塩をふる
白菜は塩をまぶし、余分な水分をしっかり出してから漬けることがポイントです。

2水気を切る

白菜の水気を絞り、ボウルに入れる。

3炒める

小さいフライパンに胡麻油、生姜を入れて弱火で熱し、香りが出たら赤唐辛子を加えてさっと炒める。

4酢を加える

酢、砂糖を加えて混ぜ、②の白菜にかけて全体を混ぜ、冷蔵庫で冷やす。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、「料理のてほどき さしすせそ す」に掲載したものです。

料理のてほどき さしすせそ す
料理のてほどき さしすせそ す
味を深めるお酢の知恵

料理の手ほどき さしすせそ す
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478373
2020年01月31日発売 /770円(税込)

文:中村裕子 写真:原 ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。