素材の風味を生かす塩使いの基本レシピ
パクチーの香りが爽やかなさっぱりおかず"塩ゆで豚のねぎのせ"

パクチーの香りが爽やかなさっぱりおかず"塩ゆで豚のねぎのせ"

脂が程よく落ちた塩ゆで豚はさっぱりとした味わいで、いろいろなアレンジを加えて楽しめます。香りの強い食材と合わせて、すっきりとしたおいしさを楽しんでください!塩を使いこなす基本レシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“塩ゆで豚“のつくり方

塩で下味をつけた豚塊肉に、玉ねぎやセロリの香りを移しながらゆで上げます。
塩味のゆで豚は、脂もほどよく落ちてさっぱり味。だからアレンジ自由自在。ハーブをきかせたり、チーズでとろりと焼いたり。自家製ハムのような感覚で、どんどん使い回してください。豚の旨味が出たゆで汁は、こしてスープなどに使えます。ゆで豚は冷蔵で4~5日、冷凍ならば3~4週間保存可能です。

材料材料 (つくりやすい分量)

豚もも肉1.2kg(600g×2)(塊、ネット付き)
24~36g(豚肉の重さの2~3%)
白ワイン1/3カップ
玉ねぎ適量
セロリ適量

1塩をまぶす

豚肉は表面全体に塩をまぶす。

塩をまぶす

2漬け込む

ジッパー付きの保存袋に豚肉を入れて余分な空気を抜き、冷蔵庫で1~2日漬け込む。

漬け込む
豚肉の全面に塩を手のひらですり込み、ジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫で1〜2日おき、塩味をゆっくりと中までしみ込ませる。

3塩を洗い落とす

豚肉を室温にもどして表面の塩を洗い落とす。

4ゆでる

鍋に豚肉を入れてかぶる程度の水を加え、中火にかけて煮立ってきたら、火を弱めてアクを取る。

5玉ねぎ、セロリを加える

白ワインと玉ねぎ、セロリなどを加え、蓋をして弱火で30~40分ゆでてゆで汁のまま冷ます。

6保存する

豚肉を取り出してネットをはずし、ジッパー付きの保存袋に入れる。

保存する

“塩ゆで豚のねぎのせ”のつくり方

材料材料 (2人分)

塩ゆで豚160~200g
長ねぎ10cm
パクチー適量
白煎り胡麻少々
胡麻油大さじ1

1塩ゆで豚をカットする

塩ゆで豚は薄切りにする。

2長ねぎをカットする

長ねぎは縦半分に切って芯を取り、斜めせん切りにして冷水にさっとさらし、ザルにあげて水気をきる。香菜は葉を摘む。

3仕上げ

器に塩ゆで豚を盛り、ねぎ、香菜を散らし、胡麻、胡麻油をふる。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ しお』に掲載したものです。

料理のてほどき さしすせそ しお
料理のてほどき さしすせそ しお
塩がなければ始まらない
料理の手ほどき さしすせそ しお
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478212
2019年12月17日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:野口健志

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。