レモンとミント、デュカを使って、無国籍な味わいに仕上げました。季節ごとの素材をシンプルに調理するのが得意で、料理をすることが大好きな料理研究家の遠藤千恵さんに、気負わずできるレシピを教えてもらいました。
焼きなすは、風味が抜けて水っぽくなるので、水にさらさないのがポイント。皮をむいた焼きなすを包丁で粗くたたき、オリーブオイルと合わせてソースに。
なす | 4本 |
---|---|
カッペリーニ | 320g |
A | |
・ EXV.オリーブオイル | 大さじ6 |
・ レモン汁 | 小さじ2 |
・ 塩 | 大さじ1/2 |
にんにく | 1片分(半分に切る) |
ミント | 1パック |
デュカ | 適量(*) |
*デュカはナッツとスパイス、そして塩を混ぜ合わせた中東生まれの調味料。好きな配合で材料を混ぜてフードプロセッサーにかければ完成。市販品もある
なすは水気をしっかりと拭き、魚焼きグリルや焼き網に並べる。中火で5分焼いたら裏返し、さらに5分ほど焼く。皮が焦げて、竹串がスッと通れば焼き上がり。ボウルに入れ、皿などで蓋をして5分蒸らす。
冷めたら手で皮をむき、繊維に沿って縦に裂いてから包丁で粗くたたく。汁ごとボウルに入れ、Aを加えて全体をよく混ぜ合わせる。
カッペリーニを袋の表示通りにゆで、冷水にとってからザルにあげて水気をよくきり、②に加えて和える。にんにくの切り口をこすりつけた器に盛り、ミントとデュカを散らす。
「ties」主宰。マクロビオティックを学んだ後に、フレンチシェフのもとで基礎となる技法を学ぶ。各国を旅して多様な食文化に触れながら、現在は神奈川県の自然豊かな土地で親交の深い生産者と近隣の付き合いから手に入る野菜を中心に、昔ながらの手仕事を取り入れた料理をつくっている。情報はインスタグラム(@ties.chie)で発信。
※この記事の内容は、『四季dancyu 2022夏』に掲載したものです。
構成・文:藤井志織 撮影:宮濱祐美子