平野由希子さんの酒を美味しくする季節のおつまみ
花山椒の痺れる辛味がアクセントの"スパイシー豚つくね"

花山椒の痺れる辛味がアクセントの"スパイシー豚つくね"

スパイシーなつくねと、みずみずしいピーマンを合わせた酒場の定番を再現しました。おなじみのハイボールにレモンサワー、そして人気急上昇中のクラフトジンの炭酸割り。夏のシュワシュワは飲み口も軽く、スカッと暑さを吹き飛ばしてくれます。そんなお酒のつまみになる、夏仕様のシンプルにつくれるレシピを料理研究家の平野由希子さんに習いました。

スパイシー豚つくねのつくり方

スパイシーなつくねは爽やかな青い香りのピーマンによく合います。パリッパリの歯ざわりと豚肉の旨味が口の中で弾けとびます。

材料材料 (2~3人分)

★ 挽き肉だね
・ 豚挽き肉300g
・ 長ねぎ1/4本分(みじん切り)
・ にんにく少々(すりおろす)
・ 生姜小さじ1(すりおろす)
・ 酒大さじ1
・ 塩小さじ2/3
・ 花椒小さじ1/4強(粉末)
・ 胡椒少々
ピーマン3個

1ピーマンの下ごしらえ

ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取り除き、氷水につけてひと晩置く。

ピーマンの下ごしらえ
ピーマンは縦半分に切ってから氷水にひと晩つけておくと、切り口から冷たい水を含み、パリッパリの食感になります。

2肉だねをつくる

ボウルに挽き肉だねの材料を合わせ入れ、手でよく混ぜる。

3肉だねを成形する

8等分にし、サラダ油少々(分量外)を手につけて空気を抜くようにしながら小判形に成形する。

4肉だねを焼く

フライパンに並べて中弱火で焼く。焼き色がついたら、ひっくり返し、両面にこんがりとした焼き色がつくまで焼く。器に盛り、ピーマンの水気をきって添える。

肉だねを焼く
挽き肉は脂があるので、油はひかずに直接フライパンに入れて焼きつけていきます。
完成

教える人

平野由希子さん

平野由希子さん

料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。フレンチをベースに幅広いジャンルの料理を手がける。自称「レモンサワーラバー」で、ワインだけにとどまらずお酒をこよなく愛す。おいしく飲むためにおつまみは必須で、メニューを考えているだけで楽しくて時間も忘れてしまうとか。そのシンプルかつキレのよい味わいは多くの酒飲みをうならせる。書籍、雑誌、広告のレシピ制作や飲食店のプロデュースなどで活躍中。著書も多数。

この記事は『四季dancyu 2022 夏』に掲載したものです。

四季dancyu2022夏
四季dancyu2022夏
A4変型判(120頁)
2022年6月8日発売/1,100円(価格)

構成・文:中村裕子 撮影:キッチンミノル

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。