「甘味」を使いこなす基本レシピ
味がしっかりとしみた"鶏ごぼう"

味がしっかりとしみた"鶏ごぼう"

下ごしらえからしっかり手を加えた鶏ごぼうは、味のしみ込み具合も香りも一味違います。甘味を上手に生かしたレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“鶏ごぼう”のつくり方

ごぼうとこんにゃくは下ゆでしてから煮る。この一手間で香りよく仕上がり、味もしっかりしみ込みます。七味唐辛子で味にポイントをつけて。

材料材料 (2人分)

鶏もも肉1枚(250g)
ごぼう1本
切りこんにゃく150g
少々
サラダ油小さじ1
1/2カップ
調味料
・ 砂糖大さじ1
・ みりん大さじ2
・ 醤油大さじ2
・ 酒大さじ1
七味唐辛子少々

1下ごしらえ

鶏肉は3cm角に切る。

2ごぼうを煮る

ごぼうは長さ3~4cmに切ってから縦半分に切る。水でさっと洗って鍋に入れ、水(分量外)を適量加えて中火にかけ、煮立ってきたら蓋をして弱火で10分煮る。

3こんにゃくをゆでる

こんにゃくは塩でもんで水で洗い、鍋に入れてひたひたの水(分量外)を加えて煮立ってきたら、火をやや弱めて5分ほどゆでてザルにあげる。

4煮詰める

鍋にサラダ油を熱して鶏肉を入れて中火で表面を焼きつけ、ごぼう、こんにゃくを入れて炒める。水を加えて煮立ってきたら調味料を加え、蓋をして弱火で10~15分、汁気がなくなるまで煮つめて器に盛り、七味唐辛子をふる。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ さとう』に掲載したものです。

料理のてほどき さしすせそ さとう
料理のてほどき さしすせそ さとう
A4変型判(88頁)
ISBN:9784833478205
2019年11月28日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:原 ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。